ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まります。以前から常同行動や強いこだわりなどがあったものの、発達検査を受けても特に診断名はつきませんでした。2学期になると登校しぶりはますますひどくなり、大学病院の心理発達科を受診しましたが、解決策は見つけられません。さらに小学校のスクールカウンセリングを受け、カウンセラーの先生が一生懸命いろいろ考えてくれたものの、まっちくんが受け入れられるような方法を見つけ出すことはできず、教育センターの不登校専門窓口を紹介されます。不安を抱えながら窓口を訪れたねこじまさんは、相談員さんが親身になって話を聞いてくれたことで、心が少し軽くなりました。そして、今後もし長期的に学校に行けないことがあっても、受け入れ可能な市の施設があることを教えてもらったのです。後日、スクールカウンセラーの先生に、「今後、学校以外の場所を視野に入れていくのもアリなのかも」と話したねこじまさん。しかし、カウンセラーの先生は「いいえ! 学校でのルールを自分の中で納得させて、理解していくことが大切」だと言い切りました。 ねこじまさんは、今後についていったん考えを整理することを伝えましたが、その後、次のカウンセリングの予約を取ることはありませんでした。 そしてある日の夜、まっちくんが「怒ったり泣いたり、休んだりするかもしれないけど、学校で頑張るよ」と自分の気持ちを打ち明けてくれたのです。こうして、ねこじまさんは自分たちのスタイルでやってみようと決意を新たにしたのでした。 涙が止まらない…!! まっちくんが持ってきた宿題は、歌を練習している動画を撮影して送るというもの。まっちくんの歌声を聞いたねこじまさんは、まっちくんの気持ちと歌詞を重ね合わせ、感動して涙が止まらなくなりました。 ねこじまさんは、「どこへ進めばいいのかわからないとき、どうすればいいのかわからないとき、そんなときが本当にたくさんあります。しかし、立ち止まる時間もきっと無駄ではなく、深呼吸しながら日々を過ごしていこうと思いました」と振り返ります。 この1年間で、まっちくんは本当に成長しました。担任の先生に「文章を書く力がある」と褒めてもらったことは、きっとこれからも、ねこじまさんとまっちくんにとって自信となるでしょう。これからも困難なことがあっても、周囲に流されることなく自分のペースで歩んでいけるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年04月14日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まります。以前から常同行動や強いこだわりなどがあったものの、発達検査を受けても特に診断名はつきませんでした。2学期になると登校しぶりはますますひどくなり、大学病院の心理発達科を受診しましたが、解決策は見つけられません。さらに小学校のスクールカウンセリングを受け、カウンセラーの先生が一生懸命いろいろ考えてくれたものの、まっちくんが受け入れられるような方法を見つけ出すことはできず、教育センターの不登校専門窓口を紹介されます。不安を抱えながら窓口を訪れたねこじまさんは、相談員さんが親身になって話を聞いてくれたことで、心が少し軽くなりました。そして、今後もし長期的に学校に行けないことがあっても、受け入れ可能な市の施設があることを教えてもらったのです。後日、スクールカウンセラーの先生に、「今後、学校以外の場所を視野に入れていくのもアリなのかも」と話したねこじまさん。しかし、カウンセラーの先生は「いいえ! 学校でのルールを自分の中で納得させて、理解していくことが大切」だと言い切りました。 ねこじまさんは、今後についていったん考えを整理することを伝えましたが、その後、次のカウンセリングの予約を取ることはありませんでした。 数日後……。 長男が自分の気持ちを話してくれた 普段自分からはあまり話さないまっちくんが、ねこじまさんに行きしぶりについて自分の気持ちを話してくれたのです。行かなきゃいけないけれど、うまくできないという葛藤があったのでしょう。 まっちくんの気持ちを聞いたねこじまさんは、次のように振り返ります。「長男が望んでいたことは、別に困っていることを解決してほしいわけではなく、『ただ休みたい』『休めたらまた頑張れる』ということでした」 「今思えば、感覚が敏感で、人付き合いの中で自分をうまくだせなくて疲れてしまう彼にとって、『学校を休む』『ひとりの時間を過ごす』というのは、心と脳を休められることだったのかもしれません」そして、まっちくん自身が頑張ろうとしていると感じたねこじまさんは、時間がかかっても、自分たちのスタイルでやってみようと誓ったのでした。 親としては、「子どものために何かをしてあげたい」と思い、つい先回りして行動しがちになってしまいます。しかし、ねこじまさんのように子どもの声に耳を傾け、子ども自身の意思を確認することが、根本的かつ大切なことなのかもしれませんね。ねこじまさんに見守られ、まっちくんのペースで少しずつ動き出せるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年04月13日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まります。以前から常同行動や強いこだわりなどがあったものの、発達検査を受けても特に診断名はつきませんでした。2学期になると登校しぶりはますますひどくなり、大学病院の心理発達科を受診したものの、解決策は見つけられません。そんな中、小学校の先生からスクールカウンセラーに相談することをすすめられ、まっちくんと一緒にカウンセリングを受けることに。しかし、カウンセラーの先生が一生懸命いろいろ考えてくれたものの、まっちくんが受け入れられるような方法を見つけ出すことはできませんでした。その後もカウンセラーの先生がまっちくんと仲良くなるために試行錯誤したものの、心を開く様子はなかったようで、教育センターの不登校専門窓口を紹介されます。 息子のために何とかしたいと思うねこじまさん。「窓口に相談に行っても何か変わるかな……」と不安を抱えながら行ってみたものの、相談員さんが親身になって話を聞いてくれたことで、心が少し軽くなりました。そして、今後もし長期的に学校に行けないことがあっても、受け入れ可能な市の施設があることを教えてもらったのです。 後日、学校のスクールカウンセラーの先生に、不登校専門窓口に行ったことを伝えると……。 カウンセラーの先生の考えは… 「学校以外の場所を視野に入れていくのもアリなのでは」と考えているねこじまさんに対し、カウンセラーの先生は「学校でのルールを自分の中で納得させて、理解していくことが大切」だと言い切りました。 ねこじまさんはこのときのことを、「当時1歳だった末っ子を連れて何度も長い相談に行くのも大変な上に、スッキリしない時間が続くのがしんどくなってしまい……。カウンセラーの先生に信頼の気持ちを持てなかったこともあり、自己嫌悪になりながらもこの後は行かなくなってしまいました。いろいろ考えて行動や助言をくださったことは感謝しています」と振り返ります。 現在では、「ちょっと違うなと感じたら、他の場所へ早めに切り替えるというのが良いのかもしれない」と思っているそうです。 人にはどうしても相性というものがあります。悩みが生じたとき、ひとりで抱え込まずに誰かに相談することはとても大切ですが、その相談相手が合わない場合には、思い切って他の人や、別の専門機関に相談するということも念頭に置いておくといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年04月12日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まります。以前から常同行動や強いこだわりなどがあったものの、発達検査を受けても特に診断名はつきませんでした。2学期になると登校しぶりはますますひどくなり、大学病院の心理発達科を受診したものの、解決策は見つけられません。そんな中、小学校の先生からスクールカウンセラーに相談することをすすめられ、まっちくんと一緒にカウンセリングを受けることに。しかし、カウンセラーの先生が一生懸命いろいろ考えてくれたものの、まっちくんが受け入れられるような方法を見つけ出すことはできませんでした。その後もカウンセラーの先生がまっちくんと仲良くなるために試行錯誤したものの、心を開く様子はなかったようで、教育センターの不登校専門窓口を紹介されます。 息子のために何とかしたいと思うねこじまさん。「窓口に相談に行っても何か変わるかな……」と不安を抱えながら行ってみたものの、相談員さんが親身になって話を聞いてくれたことで、心が少し軽くなりました。 そして、相談員さんが提案してくれたことは……。 受け入れてくれる場所がある 今後、もし学校が無理だと感じることがあったとしても、受け入れてくれる場所があるということを教えてもらったねこじまさん。「この相談で、視野はすごく広がりましたし、それだけでも気持ちはラクになりました」と振り返ります。 そして後日、学校のスクールカウンセラーの先生に、不登校専門窓口に行ったことを伝えました。すると先生は、まっちくんとの関係性を築く前に外部の窓口を紹介したことを気にしていたことが判明。 不登校専門窓口を紹介されたことをネガティブに捉えてしまっていたねこじまさんは、スクールカウンセラーの先生の真意を知って、改めて感謝の気持ちを伝えました。 スクールカウンセラーの先生との関係が深まってよかったですね。お互いを理解する上で非常に重要なのは、コミュニケーション。モヤモヤした気持ちを抱え込むよりも、積極的に自分の考えを共有することで、互いに理解し合えることもあるのかもしれません。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年04月11日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まります。以前から常同行動や強いこだわりなどがあったものの、発達検査を受けても特に診断名はつきませんでした。2学期になると登校しぶりはますますひどくなり、大学病院の心理発達科を受診したものの、解決策は見つけられません。そんな中、小学校の先生からスクールカウンセラーに相談することをすすめられ、まっちくんと一緒にカウンセリングを受けることに。しかし、カウンセラーの先生が一生懸命いろいろ考えてくれたものの、まっちくんが受け入れられるような方法を見つけ出すことはできませんでした。その後もカウンセラーの先生がまっちくんと仲良くなるために試行錯誤したものの、心を開く様子はなかったようで、教育センターの不登校専門窓口を紹介されました。 息子のために何とかしたいと思うねこじまさん。「窓口に相談に行っても何か変わるかな……」と不安を抱えながら、教育センターの不登校専門窓口に行ってみると……。 相談員から予想外の言葉が… 2時間ほどの相談時間があっという間に感じられるほど、たくさん話を聞いてもらえたそうです。まっちくんの特性を理解してくれた相談員さんは、心の底からまっちくんの頑張りを認めてくれました。 当時、できないことばかりに目が向いてしまい、不安な気持ちになることが多かったねこじまさんは、「長男がめちゃくちゃ頑張っていることを、ちゃんと認めてあげていただろうかとハッとしました」と振り返ります。 自分の悩みと不安に共感してもらえたことで、ねこじまさんの心は少し軽くなったようですね。まっちくんの一番の理解者であるねこじまさんの不安が軽減されたことで、まっちくん自身もより前向きに動き出せるかもしれません。どんなに困難な状況でも、理解してくれる人がいることは、心の支えになりますね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年04月10日コーチもチームメイトも良い人で本人も楽しく通っている。親としてクラブには特に不満はない。だけど、「本人が行きたいといった」と高熱でも試合に参加させたり、学校行事よりサッカーを優先させる周りの保護者とのやり取りに悩んでいる、というご相談。【サッカー>学校行事】を「本気でやっていくなら当たり前」と周囲は言うそうですが、みなさんはどう感じますか?スポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの取材で得た知見をもとに、子どもをサッカー漬けにする4つのリスクについてお伝えします。(文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<サッカーやっている息子は自分の理想と正反対、と息子のサッカーを嫌う妻を何とかしたい問題<サッカーパパからの相談>現在小学1年生(4月から2年生)の息子がいます。今息子が入っているクラブチームでの保護者同士のやりとりに悩んでいます。小学校に入学する前に幼稚園のサッカー教室で1年間程サッカーを習っていましたが、小学校入学の際に別のクラブチームに入りました。幾つかのクラブチームやスポーツ少年団に体験に行ったのですが、息子が行きたいと言った今のクラブチームに入ることを決め、息子は楽しく通っています。コーチもチームメイトも良い方ばかりで、親としてチームに何も不満はありません。ただ、周りの保護者がとても熱心で、たまに不安になることがあります。例えば、試合の日に子どもが高熱を出しているのに「本人が行きたいと言ったから」と参加していたり、学校行事よりも試合を優先させるのが当たり前など......。「サッカーを本気でやっていくなら当然。みんなそうしてるよ」と言われるのですが、私はどうしても理解ができずにいます。小学校1年生でも、そのようにする必要があるのでしょうか?とても熱心な保護者さんと話していると、うちもそうしなきゃいけないんじゃないか、息子にさせることができていない私はダメなのかな......。と思ってしまいます。私は息子が体調不良の時は休ませています。学校行事や月に1度しかない夫の土日休みは試合を休んで旅行に行くこともあります。それも毎月ではないですし、練習試合が月に3回程度あるので、1回休んだとしても他にも出ることができます。私が息子を甘やかしているのでしょうか。これでは息子のサッカーは上達しないでしょうか。教えてください。<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。いやはや、驚きました。高熱でも試合に行かせるなんて正気の沙汰ではありません。学校行事より試合を優先させるということは、例えば遠足などを休ませて試合に行かせるということでしょうか。しかもまだ小学1年生で、そこまで親御さんが過熱するとは。もちろん高学年であったとしても、熱があるのに試合に出してはダメだし学校行事を優先させるべきです。■学生の本分は勉強子どもに試合を優先したいとせがまれても毅然とした態度を見せて小学生の本分は勉強です。学校で仲間と一緒に学ぶことが彼らの軸です。例えば学校の少年団ではなくいくつかの小学校から子どもが集まるクラブでは、全員の予定に合わせられません。そこで子どもが学校を休んでサッカーの試合に行きたいとせがんだとしても「小学生は学校を最優先にしなくてはいけない。それはわが家の方針です」と毅然とした態度を見せてください。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■チームの保護者はクラブのありようを映す鏡それにしても、このように親御さんの暴走を許しているということは、クラブ自体やコーチが、何よりもサッカーを優先せよという姿勢なのかも知れません。以前取材で訪れた少年サッカーの大会会場で、コーチの方が祖父母の法事で練習を休んだ子どもを「サッカーは大事ではないのか」となじっていました。そのコーチをとがめる大人がいない事実が何より残念でした。子どもをサッカー漬けにしたいコーチよりも、そうでないコーチのいるチームを選んでください。そこに集う親の姿は、そのクラブのありようを映す鏡だと私は思います。試合で、ベンチが静かでポジティブなかけ声が多いチームの親御さんは、また同じように穏やかに見守っています。逆にベンチが怒鳴ったり指示の多いチームは、親御さんもまた同じように感情的になっています。■あなたの感覚は間違っていない、このままでいて結論から言うと、お母さんはそのままでOKです。どうか、今お持ちになっている教育観をブレずに持ち続けてください。体調不良の時は休ませてください。学校行事や月に一度しかないお父さんの土日休みは、サッカーの試合を休ませて旅行に行きましょう。小学生時代の家族の思い出がサッカーしかない。音楽、科学、他のスポーツなどサッカー以外のことに触れる機会がないといった環境は、子どもの健やかな成長を促せません。■子どもをサッカー漬けにすることで懸念される4つのリスク(リスク1~3)そのようにサッカー漬けにすることは、4つのリスクがあると私は考えます。1つめがスポーツ障害です。まだ骨の発達が伴わない小児期にスポーツをやり過ぎてしまうと、疲労骨折や膝や足首にスポーツ障害を抱えることになりかねません。過度な活動がたたって、ドクターストップがかかったり、手術をした小学生もいます。2つめはバーンアウト。精神疲労です。お腹いっぱいになるまでサッカーをやり過ぎて「もうサッカーはいいや」と燃え尽きてしまった子も複数知っています。3つめが重要です。小学生からスポーツをやり過ぎてしまうと、脳の成長が阻まれます。私はこのことを『高学歴親という病』(講談社α新書)という書籍を企画構成したことで知りました。脳科学者で小児科医の著者、成田奈緒子先生が同書で詳しく説明しています。まず小学校低学年くらいまでに育てなければいけないのは「からだの脳」です。別名「原始人の脳」ともいいます。睡眠、食欲、呼吸など生命の維持、心身の成長に欠かせない部分を育てなくてはいけません。姿勢の維持も、「重力に逆らって立つ」「椅子にきちんと座る」といった、もっとも基本的な身体の力です。自律神経は、血液の運搬や体温調整、心臓や内臓の働きなどの体内活動を司ります。これらにかかわる脳を育てるには、早寝早起き朝ごはん。生活リズムが重要です。その次に、より高度な機能を司る「おりこうさんの脳」を育てます。計算したり、文章を読解したり、言語を理解する知能、五感をつかって自分の周囲を認知する知覚もここに含まれます。いずれも大切な能力ではありますが、さまざまな研究で、人間の基本的な動きを支える「からだの脳」が育っていなければ、おりこうさんの脳もうまく育たないことがわかっています。そして3番目、最後に育てるのが「こころの脳」です。コミュニケーション能力や社会性をつけていきます。脳は「からだの脳」→「おりこうさんの脳」→「こころの脳」の順番に育てなくてはいけません。平日遅くまで練習して食事も睡眠も遅くなっていけば生活リズムが乱れます。■家庭崩壊にもつながりかねない4つ目のリスク(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)リスクの4つめは、親子関係性が悪化する懸念です。親が子どものサッカーに入れ込みすぎる家庭では、子どもに過大な期待をかける傾向があります。レギュラーで活躍している時は楽しいでしょう。そこには悦びがあります。ところが、親が思うとおりにいかないこともあります。すると、子どもに対し嫌悪を抱く親御さんは少なくありません。そうなると、子どもは追い詰められます。自著で申し訳ないのですが、それについては『スポーツ毒親』(文藝春秋)に詳しいです。家庭は、子どもにとって安全基地です。他人の言動に振り回されることなく、どうか安心して子育てを楽しんでください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』『東洋経済オンライン』などでスポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』(小学館)『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『部活があぶない』(講談社現代新書)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『オシムの遺産彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著・小学館)『教えないスキルビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』(佐伯夕利子著・小学館新書)など企画構成者としてもヒット作が多く、指導者や保護者向けの講演も精力的に行っている。日本バスケットボール協会インテグリティ委員、沖縄県部活動改革推進委員、朝日新聞デジタルコメンテーター。1男1女の母。
2024年03月27日小学生になり新しく友だちもできて、よく昼休みに外で遊んでいた長男。ある日、私の職場に学校から電話がかかってきて、長男がけがをしたため「すぐ学校に来てください!」とのこと。診てもらうと、まさかの骨折! 転んだだけだと言う長男に、詳しく話を聞いてみると……。 お迎え要請の連絡小学校に入って同じ保育園からの友だちは1人もいませんでしたが、新しく友だちができ安心していました。「昼休みにはみんなで外で遊んでるんだよ」と話してくれていたある日、私の職場に学校から「長男くんが転んでけがをしたのですぐ来てください」と連絡があったのです。私は転んだだけで呼び出されることに驚きつつ、心配になって急いで小学校へ向かいました。 保健室に着くと、長男が足をけがして歩けない状態でした。「お友だちと鬼ごっこをしていて、花壇のところで転んだようです」と改めて先生からの説明がありました。長男の足はみるみるうちに腫れていったので、急いで病院に連れていきました。 衝撃の診察結果、そして本当の原因は…診察してもらったところ、レントゲンを撮るとなんと骨折していることが判明。ギプスで固定され、しばらく松葉杖で生活することに。 病院の帰りに長男にどうやって転んだか聞いてみると、「鬼ごっこをしていて、Aくんが鬼で、逃げていたらちょうど花壇のところで押されちゃったの……」と言いました。Aくんに悪気があったわけではないことを知っていた長男は、先生には自分で転んだと言っていたのです。私はモヤモヤしてしまいましたが、長男は自分がけがをしたことで大事にしたくなかった様子でした。 初めてのギプス生活。通学は送迎し、お風呂はギプスが濡れないようにビニールで巻いてなどギプスがとれるまでは大変な毎日でした。ただ、学校で不便なところは友だちが助けてくれていたようで、長男を押した子もよく荷物を持ってくれたりと助けてくれました。それを見て、大事にしたくなかった長男の気持ちがわかったような気がしたのです。 小学校生活ではけがをすることもあった長男でしたが、その後もその友だちとは良い付き合いをしているようです。友だちとの関係性をいつの間にか自分で築けるようになったんだと感心した出来事でした。 イラスト/はたこ著者:松田みさと監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年03月23日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まります。以前から常同行動や強いこだわりなどがあったものの、発達検査を受けても特に診断名はつきませんでした。2学期になると登校しぶりはますますひどくなり、大学病院の心理発達科を受診。医師に悩みを相談しましたが、親の気持ちを理解してもらえず、つらい気持ちになってしまったねこじまさん。小学校の先生からスクールカウンセラーに相談することをすすめられ、まっちくんと一緒にカウンセリングを受けることに。しかし、カウンセラーの先生が一生懸命いろいろ考えてくれたものの、まっちくんが受け入れられるような方法を見つけ出すことはできませんでした。そんな中、先生が給食を食べてから帰ることを半ば強引に提案。嫌がるまっちくんでしたが、無理やり教室へ連れていかれ、給食を食べることになってしまいました。 ねこじまさんは、なかなか心を開けないまっちくんの性格を知っているからこそ、先生の「みんなやさしそうなクラスだから、慣れたら大丈夫」という言葉に違和感を覚えます。 2週間後のカウンセリングで、カウンセラーの先生がまっちくんと仲良くなるために試行錯誤したという報告を受けました。しかし、まっちくんが心を開く様子はなかったようで、教育センターの不登校専門窓口を紹介されることに。 まっちくんに、カウンセラーの先生についてどう感じたのか聞いてみると……。 何とかしてあげたいのに空回り… まっちくんに、カウンセラーの先生が休み時間に話しかけに来てくれたことについて聞いてみると、かなり嫌だったということが明らかに。先生は一生懸命行動してくれていたのですが、まっちくんは戸惑ってしまったようです。 ねこじまさんはこのときのことを振り返り、「何が彼のためになるのかわからなくて、考えすぎて解決できないまま、負のスパイラルに陥って落ち込んでしまいました」と語ります。 まっちくんにとって心地よい環境を見つけることは時間がかかるかもしれません。しかし、ねこじまさんがまっちくんの気持ちを大切にしながら一緒に解決策を探し続ける姿勢が、まっちくんにとって最も心強い支えとなっていたことでしょう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年03月09日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まります。以前から常同行動や強いこだわりなどがあったものの、発達検査を受けても特に診断名はつきませんでした。2学期になると登校しぶりはますますひどくなり、大学病院の心理発達科を受診。医師に悩みを相談しましたが、親の気持ちを理解してもらえず、つらい気持ちになってしまったねこじまさん。小学校の先生からスクールカウンセラーに相談することをすすめられ、まっちくんと一緒にカウンセリングを受けることに。しかし、カウンセラーの先生が一生懸命いろいろ考えてくれたものの、まっちくんが受け入れられるような方法を見つけ出すことはできませんでした。そんな中、先生が給食を食べてから帰ることを半ば強引に提案。嫌がるまっちくんでしたが、無理やり教室へ連れていかれ、給食を食べることになってしまいました。 ねこじまさんは、なかなか心を開けないまっちくんの性格を知っているからこそ、先生の「みんなやさしそうなクラスだから、慣れたら大丈夫」という言葉に違和感を覚えます。 2週間後、ねこじまさんだけのカウンセリングの日がやってきて……。 先生の行動はありがたいけれど… まっちくんは周囲から見ると、「何が大変なの?」と思われることが多く、気づかれにくいのが特徴だったそうです。だからこそ、「『みんなよくあることだよ』と言われることが本当に多かった」と振り返るねこじまさん。 カウンセラーの先生は、まっちくんと仲良くなるために試行錯誤してくれたそうですが、まっちくんが心を開く様子はありません。その結果、先生はお手上げ状態になってしまったのか、ねこじまさんに教育センターの不登校専門窓口を紹介しました。 人の心は無理に開けられるものではありません。子どもだからといって、一般的な方法で心を開いてくれるとは限りませんね。ねこじまさんは教育センターの不登校専門窓口への相談を新たな希望の光と捉え、まっちくんが自分らしくいられる場所を見つけるための一歩を踏み出したのでした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年03月08日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まります。以前から常同行動や強いこだわりなどがあったものの、発達検査を受けても特に診断名はつきませんでした。2学期になると登校しぶりはますますひどくなり、大学病院の心理発達科を受診。医師に悩みを相談しましたが、親の気持ちを理解してもらえず、つらい気持ちになってしまったねこじまさん。小学校の先生にスクールカウンセラーに相談することをすすめられ、まずは、ねこじまさんだけカウンセラーの先生に話を聞いてもらうことに。しかし、具体的に何をしたらいいのかを教えてほしかったねこじまさんは、モヤモヤした気持ちを抱えたままになってしまいました。そして翌週、まっちくんと一緒にカウンセリングを受け、先生が一生懸命いろいろ考えてくれたものの、まっちくんが受け入れられるような方法を見つけ出すことはできません。 そんな中、カウンセラーの先生が給食を食べてから帰ることを半ば強引に提案。まっちくんは嫌がっていましたが、無理やり教室へ連れていかれ、給食を食べることになってしまいました。 クラスの子たちはまっちくんに対し、本当にやさしく接してくれ、先生からは「慣れたら大丈夫なのでは」と言われたのですが……。 少しでも息子が生きやすくように… まっちくんは、相当深く仲良くならないと友だちだとは思えません。ねこじまさんは、そんなまっちくんの性格を知っているからこそ、「慣れたら大丈夫」という言葉に違和感を覚えます。一方、急に給食を食べることになってしまったまっちくんは、なんとか給食の時間を乗り切ることができました。しかし、カウンセラーの先生に対して苦手意識を持ってしまった様子。 今回のカウンセリングに関しては、疑問を持つ結果となってしまいましたが、ねこじまさんは、「長男の好きなぬいぐるみ遊びを久しぶりに一緒にするきっかけになりました。下の子が生まれてからなかなか時間が取れず、あまりそういうことしなくなっていたので、考える良い機会でした」と振り返ります。 専門の先生に相談することで道が開けることもありますが、必ずしも子どもにとって最適な答えが見つかるとは限りません。専門家のアドバイスも参考にしつつ、いつも一緒にいる親が子どもの様子を見ながら、より良い方向にサポートできるといいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年03月07日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まりました。以前から常同行動や強いこだわりなどがあり、集団の中で順番や列を覚えるのが苦手だったまっちくん。発達検査を受けても、特に診断名はつきませんでした。2学期になると登校しぶりはますますひどくなり、大学病院の心理発達科を受診。医師に悩みを相談しましたが、親の気持ちを理解してもらえず、つらい気持ちになってしまったのです。小学校の先生にスクールカウンセラーに相談することをすすめられ、まずは、ねこじまさんだけカウンセラーの先生に話を聞いてもらうことに。しかし、具体的に何をしたらいいのかを教えてほしかったねこじまさんは、モヤモヤした気持ちを抱えたままになってしまいました。 そして翌週、まっちくんと一緒にカウンセリングを受け、先生が一生懸命いろいろ考えてくれたものの、まっちくんが受け入れられるような方法を見つけ出すことはできません。 そんな中、まっちくんが「もう帰りたい」と言うと……。 え~!そんなの聞いてないよ~! 「今日はここまでにしようか」という流れになったあとで、先生が給食を食べてから帰ることを提案。カウンセリングの時間に合わせて登校し、相談が終わったら帰れると思っていたまっちくんにとって、「想定外の提案は相当ストレスだったと思う」とねこじまさんは振り返ります。 まっちくんが帰りたいと言ったら帰るつもりでいたねこじまさんも、「嫌がってるけど大丈夫かな……」という思いと、「私もこうやって押せ押せでいったほうがいいのだろうか」という考えが交錯していたそうです。 クラスの子たちは本当にやさしく接してくれ、トラブルもありませんでしたが、まっちくんが学校に行きたくない理由とは関係がありません。「おいしい給食が食べられる」「お友だちがやさしい」という、他人が良いことだと思う理由も、本人にとって良いと思えることかどうかは別物です。 正解の無い問題ほど、難しいものですよね。皆さんが保護者の立場なら、このような状況のとき先生に「やっぱり帰ります」と言いますか? それともいったん、先生に任せて様子を見ることにしますか? ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年03月06日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まりました。以前から常同行動や強いこだわりなどがあり、集団の中で順番や列を覚えるのが苦手だったまっちくん。発達検査を受けても、特に診断名はつきませんでした。しかし2学期になって、登校しぶりはますますひどくなります。大学病院の心理発達科を受診して医師に悩みを相談しましたが、親の気持ちを理解してもらえず、ねこじまさんはつらい気持ちになってしまいました。まっちくんの登校しぶりで予定通りに事が運ばない日が続いたある日、ねこじまさんの怒りが爆発。小学校の先生は、スクールカウンセラーに相談することをすすめてくれました。 まずは、ねこじまさんだけでカウンセラーの先生に話を聞いてもらったものの、具体的に何をしたらいいのかを教えてほしかったねこじまさんは、モヤモヤした気持ちを抱えたままになってしまいました。 そして翌週、まっちくんと一緒にカウンセリングを受けてみると……。 学校には、僕の好きなものがない まっちくんのことを知りたい先生は、立て続けにいろいろと質問をしてくれますが、警戒心が強いまっちくんはずっと薄い反応でした。しかし、「今好きなものや好きなことを教えて」という質問には、生き生きと話し始めるまっちくん。ただ、この好きなことすべてが、学校にはありません。まっちくんにとって、学校は好きなことができない場所だったのです。 先生は一生懸命いろいろ考えてくれたのですが、まっちくんが受け入れられるような方法を見つけ出すことはできませんでした。 ねこじまさんは、このときのことを「先生が考えるほど、歩み寄ろうとするほど、長男の気持ちは引いていってしまう、そんな印象でした」と振り返ります。 大人や子ども関係なく、相手の心を開き、わかり合うことは難しいものですよね。警戒心が強めのまっちくんにとって、先生に歩み寄られること自体がプレッシャーになってしまったのかもしれません。 まっちくんの気持ちにねこじまさんが寄り添い、一緒に解決策を探すことで、新たな希望の光を見つけ出すきっかけにたどり着けるといいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年03月05日心身が疲れた時に、息抜きや休息は必要不可欠。休日である程度は回復することができますが、疲れ具合によっては、その日まで心身がもたない時もあるかもしれません。あなたも、発熱など明確な病気の兆候がなくとも「今日はなんだかつらいから、休みたいな」と思った経験が、一度はあるのではないでしょうか。学校を休み、『スタバ』に行ったら店員が?5児を育てる母親の、みー(@3mama37)さんは、コーヒーチェーン店『スターバックス(以下、スタバ)』でのエピソードをX(Twitter)で紹介しています。その日、親子で『スタバ』を訪れると、学校を休んでいた娘さんは、店員にこう告げました。「学校に行きたくないから、ケーキを食べに『スタバ』に来た!」人によっては、出かける元気があるにもかかわらず学校を休むのは、『サボり』としてマイナスの印象を抱くかもしれません。しかし、店員の反応は…。「私も不登校児だったから、気持ちが分かるよー!」※写真はイメージ娘さんの話を受け入れ、気持ちに共感してくれたのです!この反応に、娘さんは久しぶりに笑顔を見せました。また「これを許してくれるお母さんって、本当にありがたいんですよ」といわれたみーさんも救われた気持ちになり、「『スタバ』のお姉さん、大好き」と思ったとのこと。親子両方に満点の対応をした店員について、ネット上で称賛の声が続出しました。・さすが『スタバ』。理解力と寄り添う力が高くて、感動する。・登校拒否した子供と『スタバ』に行った日のことを思い出しました。正解だったようでよかった。・お出かけして「世界は学校だけじゃない」と知るのは大切。・心が疲れた時、カフェやファミリーレストランに連れて行ってくれた親には、今も感謝しています。・あってもいいのに、学校にはなんで有休がないんだろうね。店員側も、リフレッシュ先として『スタバ』が選ばれたのは、嬉しかったことでしょう。心身を癒すのに必要な時間や方法は、人それぞれ。自身の心身の調子を確認して、大事に至る前に回復するのが一番なのかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2024年02月24日小学校が大好きで毎日楽しそうに通っていた息子。しかし小学3年生の冬休み後、急に「学校へ行きたくない」と言いだします。はじめは休み明けで気がのらないだけだと思っていた私ですが、ある日ずる休みをするまでに……。心配した私は夫に相談。夫が息子に話を聞くと、学校に行きたくない理由が明らかになったのです。 息子が学校に行きたがらない理由 小学3年生の息子は学校が大好き。毎日下校後に学校であったことを楽しそうに話してくれます。 しかし3年生の冬休み後、急に「学校に行きたくない」と言い出しました。休み感覚が抜けていないだけだと思った私は「なまけないで、ちゃんと行きなさい」と無理矢理送り出すことに。 このやりとりが数日続いたある日の朝、とうとう「絶対行かない!」と学校をずる休み。学校で何かあったのではと心配になった私は、仕事から帰宅した夫にこのことを相談。夫は「俺からちょっと聞いてみるよ」と言い、息子と2人でお風呂に入っていきました。お風呂からあがった夫に話を聞いてみると、保育園時代からずっと仲良しのAくんとケンカをしてしまい、まだ仲直りができていないとのこと。息子は謝り方がわからないと言っていたそうです。夫が「ごめんねって、ひと言伝えるだけでも良いんだよ」と教えると、謝る勇気が湧いて学校へ行く気になったようでした。 次の日、学校から帰宅した息子が「ちゃんと謝れた! 昼休みにAくんと一緒にサッカーして遊んだ!」と、とてもうれしそうに話してくれました。それ以降、息子はまた楽しそうに学校へ通っています。私は、「学校に行きたくない」と最初に言っていたときに、きちんと話を聞いてあげればよかったと後悔。学校のことに限らず、もっと息子と向き合い、寄り添うべきだと学んだ出来事でした。 作画/mosu著者:杉本加奈
2024年02月08日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まりました。以前から常同行動や強いこだわりなどがあり、集団の中で順番や列を覚えるのが苦手だったまっちくん。発達検査を受けたものの、診断名はつかず、「年齢とともに緩和してくることもあるので、様子を見ましょう」とのこと。しかし2学期になって、登校しぶりはますますひどくなります。大学病院の心理発達科を受診して医師に悩みを相談しましたが、親の気持ちを理解してもらえず、つらい気持ちに。ねこじまさんは、もう病院を訪れるのはやめようと決めたのでした。そして10月ごろのある日、下の子の1歳児教室のため、保健センターへ行くことに。しかし、またもや登校しぶりで予定通りに事が運ばず、ついにねこじまさんの怒りが爆発。なんとかまっちくんを学校へ送り届けたものの、ねこじまさんは自己嫌悪に陥り涙してしまいます。 その日の夕方小学校の先生から電話があり、ねこじまさんは今朝のことやこれまでの自分の思いなどをすべて打ち明けました。先生は、「お母さんがつぶれてしまったらいけないので!」と、ねこじまさんだけでもスクールカウンセラーに相談に行くことをすすめてくれました。 そして、カウンセリングの日がやってきて……。 欲しいのは共感じゃなくて… まっちくんが小学校に入学してから抱えている悩みを、カウンセラーの先生に聞いてもらいました。先生はねこじまさんに寄り添い共感してくれましたが、具体的に何をしたらいいのかを教えてほしいねこじまさんは、なんだか焦ってしまっています。 当時のことを、「『一生懸命やっていますよ』と言われても、何もうまくできてないのに……と思ってしまい、素直に受け止められない自分がいました」と振り返るねこじまさん。 自分自身の心に余裕がないときは、相手からのアドバイスや善意を素直に受けることが難しいときもありますよね。子育てや発達のことに関しては、すぐに正解が見つかることではないと頭では分かっていても、子どもが過ごしやすくなるためにすぐに結果が出る方法を求めてしまうことも。 ねこじまさんは日々悩みながらも、医療機関やスクールカウンセラーなど、周囲の専門機関に相談し、試行錯誤し続けていました。気になることがあれば、すぐに答えは見つけられなかったとしても、ねこじまさんのように周囲への相談を続けることで、道が開ける可能性は広がるのかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年02月05日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まりました。以前から常同行動や強いこだわりなどがあり、集団の中で順番や列を覚えるのが苦手だったまっちくん。発達検査を受けたものの、診断名はつかず、「年齢とともに緩和してくることもあるので、様子を見ましょう」とのこと。結局あまり登校できないまま1学期が終了。2学期が始まると、まっちくんの登校しぶりはますますひどくなってしまいます。そんな中、大学病院の心理発達科を受診して医師に悩みを相談しましたが、親の気持ちを理解してもらえず、つらい気持ちに。ねこじまさんは、もう病院を訪れるのはやめようと決めたのでした。そして10月ごろのある日、下の子の1歳児教室のため、保健センターへ行くことに。どうしても参加したかったのに、またもや登校しぶりで予定通りに事が運びません。 ものすごく急いでいるのに、とぼとぼ歩くまっちくんを見て、ねこじまさんの怒りは歩道で爆発してしまいました。なんとか学校へ送り届けたものの、自己嫌悪に陥り涙するねこじまさん。 その日の夕方、学校から電話があり……。 私が成長を妨げているかも… 小学校の先生に泣きながら、今朝のことや、これまでの自分の思いなどをすべて打ち明けました。すると先生は、「お母さんがつぶれてしまったらいけないので!」と、ねこじまさんだけでもスクールカウンセラーの先生に相談に行くことをすすめてくれました。 その後、帰ってきたまっちくんに今朝のことを謝ると「やかましいなぁと思った」と言われてしまいます。人の気持ちがわかりすぎてしまうくらい繊細だった長女に比べ、相手の気持ちや状況をあまり理解していないと感じるときがあるまっちくん。 当時、ねこじまさんは「男の子ってこんなものなのかな」とあまり深く考えていませんでした。今回も、まっちくんはなぜねこじまさんが怒っていたのかを理解できていなかったようで、そんな様子に違和感を覚えつつ、「不思議な空気の子だなぁ」と感じていたのでした。 親が必死に説明したり注意したりしても、子どもにはきちんと伝わっていないことってありますよね。危険なことや重要なことに関しては、親も子も冷静に話ができるときに、子どもが理解できるまで何度も伝え続けることが必要なのかもしれません。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年02月04日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まりました。以前から常同行動や強いこだわりなどがあり、集団の中で順番や列を覚えるのが苦手だったまっちくん。発達検査を受けたものの、診断名はつかず、「年齢とともに緩和してくることもあるので、様子を見ましょう」とのこと。結局あまり登校できないまま1学期が終了。2学期が始まると、まっちくんの登校しぶりはますますひどくなってしまいます。そんな中、大学病院の心理発達科を受診して医師に悩みを相談しましたが、親の気持ちを理解してもらえず、つらい気持ちに。ねこじまさんは、もう病院を訪れるのはやめようと決めたのでした。そして10月ごろのある日、下の子の1歳児教室のため、保健センターへ行くことに。保健士さんに個別相談ができる日だったので、どうしても参加したかったねこじまさんは、前日からまっちくんに説明していました。 しかし翌朝、またもや登校しぶりで予定通りに事が運ばず、ねこじまさんは焦ってしまい……。 道端で感情が爆発して ものすごく急いでいるのに、とぼとぼ歩いてほとんど進まないまっちくん。そんな姿を見て、ねこじまさんの怒りは歩道で爆発してしまいました。 このときのことを振り返り、ねこじまさんは「こんなときも行き渋る長男、思うようにいかずに焦っている自分、イライラしている自分、いろいろなことにいら立ちがあったと思います。次男の用事を変更して思うようにいかないことが続き、日頃、抑え込んでた気持ちがあふれちゃったのかも……」と自己嫌悪に陥ってしまったそうです。 学校に入っていくまっちくんの背中に「ほんとごめん……」と涙ながらに謝るのでした。 これまで我慢していた気持ちが爆発して、子どもにぶつけてしまった経験がある人も少なくないのではないでしょうか。後から冷静になり、反省して落ち込むことも多いですよね。 子どものことを大切に思っているからこそ、我慢が募り自分自身を追い詰めてしまうことも。自分がつらくなってしまわないように、意識してリラックスできる時間を確保することが大切なのかもしれません。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年02月03日元タレントで現在はクリエーターとして活動するおかもとまりが15日に自身のアメブロを更新。息子が学校に行きたくない理由を明かした。この日、おかもとは息子について「朝ごはん食べながら、初めて、『学校行きたくない・・・』と言いました」と告白。「聞いたら、つまらないからとのこと」と息子が学校に行きたくない理由を説明し「『前の学校みたいに友達もまだ少ないし、寂しいよね』って話を聞きました」とつづった。続けて「休み時間、楽しそうに遊んでいる子たちに頑張って、一緒に遊ぼうって声掛けてみようか!」と提案したことを明かしつつ「出来ない」と返答があったといい「学校は休みたくないから頑張って行く、とは言っていたので、帰宅したらマリカとスイカゲーム対決しようねって約束しました」と報告した。また「まだ転入して2週目だからね」と述べ「パパもママも味方だし、家族だから、辛い時は恥ずかしいと思わず、辛いって言ってね、と話しました」と説明。最後に「放課後どうかな・・・」と心配そうにつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「心配ですね」「不安ですよね」「楽しい学校生活を送れますように」などのコメントが寄せられている。
2024年01月16日私には小学5年生の息子がいます。ある日突然学校に行かなくなり、どうやら嫌がらせをされていることがわかったのですが……。息子の担任は私の幼なじみです。理由も言わず、学校に行かなくなった息子を心配して、私は彼にそれとなく事情を聞くことに……。状況を把握するためしばらく様子を見てみると言う幼なじみの言葉に、私はすこし安心しました。しかしその後、信じられない現実と向き合うことになったのです。 不登校の原因は幼なじみの担任!?結論から言うと、息子を孤立させていたのは私の幼なじみである担任でした。問い詰めると、そんなことをする教師はいないと反論してきました。しかし私には心当たりがあり……。 じつは彼、10年以上前に私にプロポーズしてきたんです。でも私はその申し出を断り、今の夫と結婚。もう昔のことなので、子どもの担任として再会したときにも気にしていませんでした。 ですが、彼のほうは断られたことを根に持っており、久しぶりに会ったことで怒りや恨みが再燃。私ではなく息子に矛先が向いたようです。息子に私のことを悪く言ったり、クラスメイトに圧力をかけて息子との会話を禁止したりしたようです。 人としてどうなのかと詰め寄ると、薄笑いを浮かべて「子どもの言うことを信用するのか」 と詰め寄ってきて……。「証拠はあるのか」 とも言ってきましたが、私が息子を信じることに証拠の有無は関係ありません。 それを知った彼は安心したらしく、とんでもないことを言い出したのです。「俺の叔父、教育委員会にいるからな!」「もみ消してくれんだよw」私は彼の言葉に呆れてしまい……。でも彼は肝心なことを知りませんでした。「偶然ね、私の義父もいるのよ」 証拠が見つかり、幼なじみの彼は…義父は教育委員会でも偉い立場です。その事実を知ったとき、彼は焦り始めました。そして、私が彼の暴言を録音したデータを持っていると伝えると、また鼻で笑いました。 携帯電話や録音機器は校則で禁止されているため、そんなことはありえないと言うのです。しかしそれは実在しました。怒られるかもしれないとわかっていても、息子を助けたいと必死に録音してくれた子がいたのです。 悪事が明るみに出たことで、担任である幼なじみは処分されることになりました。最後になって、自分と人生をやり直さないかと言い出したときにはもう何と返したらいいか……。なにせ私、彼とはお付き合いをしたことがないのです。すべては彼の妄想のなかにあるようです。 周りの人たちの協力に感謝!私が担任を怪しみ始めたのは、休んでいる息子の様子を見に来たときでした。あのとき息子の情緒が急に不安定になったのです。しかもそのすぐ後に、同じクラスのお母さんから担任の嫌がらせを聞き、主犯が彼だと確信しました。 その後、私はクラスのお友だちや親御さんに協力してもらい、証拠集めに奔走しましたが、なかなか証拠を手にできませんでした。ですが、ひとりの女の子が担任の悪事の証拠を音声で録ってくれたのです。おかげで私は学校と教育委員会に報告ができ、幼なじみは処分されることになりました。 この一件が落ち着いた後、息子はまた学校に通い出しました。幼なじみの逆恨みを心配しましたが、今のところ問題なく登校しています。送迎は欠かせませんが、お友だちやその親御さん、学校の先生方の協力があり、ここまでやってこられました。とても感謝しています。 ◇ ◇ ◇ ほとんどの先生は生徒のことを第一に考えていると思いますが、担任の卑劣な行為は許せませんね。親のほうは子どものSOSに気づけるよう、ふだんから心がけを大切にしたいですね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2023年12月28日サヤ山サヤさんの双子の娘・ポン子ちゃんとコン子ちゃんが小学校に入学したときのお話。入学式の翌日、制服に刺さっていたマチ針でポン子ちゃんがケガをしてしまいました。幸いにもポン子ちゃんは軽傷でしたが、なんとお友だちのレイちゃんの制服にも針が混入していたことが判明したのです。学校に駆けつけたサヤさんが集団下校する子どもたちと一緒に帰ろうとしていたときに、制服の販売店の店主から一方的な謝罪電話が。改めて連絡すると伝えても店主は話し続け、「もう1人、針が入っていたお子さんの名前を教えてほしい」「新しい制服を用意するので、明後日、店まで取りに来てほしい」と自分本位な発言を連発! サヤさんはあぜんとしてしまいます。その日の夕飯時、制服販売店の店主から再び電話があり、「袖上げをした新しい制服を用意しました」「こちらがお届けに上がります」とのこと。 先ほどの言動と一変して深く反省している様子の店主ですが、「今から行ってもいいですか?」と言い出し、しかも「あと5分で到着する」という相変わらずの身勝手さ……。怒り心頭のサヤさんでしたが、仕方なく受け入れることに。 自宅に訪れた店主に言いたいことを伝え、店主からの謝罪も受けたため、これ以上責めることはしないと心に決めたのでした。 そしてもう1人、制服にマチ針が混入していたお友だち・レイちゃんの名前を、レイちゃんのお母さんに了承を得て、店主に伝えたサヤさん。しかし店主は、書くものも携帯電話も持っておらず、レイちゃんの名前をすぐに忘れてしまいそうな様子。見かねたサヤさんは名前を書いたメモを渡し、レイちゃんは同じマンションに住んでいる旨を伝えてあげたのですが……。 そこまで面倒見る義理はない!! なんと店主は笑顔で「(レイちゃんの家に)今から行くって電話してもらえまへんか?」と言ってきたのです!あまりの図々しさにがくぜんとしたサヤさんが断ると、「じゃあ、自分はどうしたらいいでしょう?」と困惑して質問してくる始末。本当にあきれてしまいますね。 今回の一件から「人間も機械も完璧ではないから、子ども服を購入したときには針が混入していないかチェックしている」というサヤさん。 「あれから2年経ちましたが、今でもこのお店は元気いっぱい営業しています。制服の買い替えのときにまたお世話になることでしょう。お店の対応に賛否はありますが、やはり子どもが身につけるものは特に気をつけていただきたいです」と振り返ります。 服に針が混入しているということは、そう起こるではないかもしれません。しかし、滅多にないことだからこそ、油断してケガをしてしまわないように意識しておきたいものですね。 著者:マンガ家・イラストレーター サヤ山 サヤ
2023年11月20日サヤ山サヤさんの双子の娘・ポン子ちゃんとコン子ちゃんが小学校に入学したときのお話。入学式の翌日、制服に刺さっていたマチ針でポン子ちゃんがケガをしてしまいました。幸いにもポン子ちゃんは軽傷でしたが、なんとお友だちのレイちゃんの制服にも針が混入していたことが判明したのです。学校に駆けつけたサヤさんが集団下校する子どもたちと一緒に帰ろうとしていたときに、制服の販売店の店主から一方的な謝罪電話が。改めて連絡すると伝えても店主は話し続け、「もう1人、針が入っていたお子さんの名前を教えてほしい」「新しい制服を用意するので、明後日、店まで取りに来てほしい」と自分本位な発言を連発! サヤさんはあぜんとしてしまいます。その日の夕飯時、制服販売店の店主から再び電話がかかってきました。すると、「袖上げをした新しい制服を用意しました」「こちらがお届けに上がります」と、先ほどの言動とは180度変わっていたのです。 深く反省している様子の店主ですが、「今から行ってもいいですか?」と言い出し、しかも、あと5分で到着するとのこと!「私、ナメられてるの?」と怒り心頭のサヤさんですが、戦闘力を上げるために急いでフルメイクをし、店主を待ち受けることに。 結局、店主が訪れたのは15分後でしたが、サヤさんは言いたいことを伝え、店主からの謝罪も受けたため、これ以上責めることはしないと心に決めたのでした。 しかし、店主はその後……!? 店主の信じられない態度にあきれて もう1人、制服にマチ針が混入していたお友だち・レイちゃんの名前を、レイちゃんのお母さんに了承を得て、店主に伝えたサヤさん。 しかし店主は、書くものも携帯電話も持っておらず、レイちゃんの名前をすぐに忘れてしまいそうな様子……。見かねたサヤさんは名前を書いたメモを渡し、レイちゃんは同じマンションに住んでいる旨を伝えてあげたのでした。 ちょっとしたミスや忘れ物は、プライベートでは笑って済まされることもあります。しかし、今回はプライベートではなく仕事で、しかも謝罪訪問という重大な局面。子どもにケガをさせてしまうという大きな過失をおかしたにもかかわらず、店主からはあまり緊張感や責任感がうかがえません。 どうして制服にマチ針が混入してしまったのか、再発防止のためには今後どのような対策を講じるのかなどを明示して、サヤさん一家やレイちゃんのご家族、そして小学校へも、しっかりと対応してほしいものですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター サヤ山 サヤ
2023年11月19日サヤ山サヤさんの双子の娘・ポン子ちゃんとコン子ちゃんが小学校に入学したときのお話。入学式の翌日、制服に刺さっていたマチ針でポン子ちゃんがケガをしてしまいました。幸いにもポン子ちゃんは軽傷でしたが、なんとお友だちのレイちゃんの制服にも針が混入していたことが判明したのです。学校に駆けつけたサヤさんが集団下校する子どもたちと一緒に帰ろうとしていたときに、制服の販売店の店主から一方的な謝罪電話が。改めて連絡すると伝えても店主は話し続け、「もう1人、針が入っていたお子さんの名前を教えてほしい」「新しい制服を用意するので、明後日、店まで取りに来てほしい」と自分本位な発言を連発するのでした。軽傷とは言え、子どもがケガをしてしまった今回の事件。しかも店側のミスによるケガなのに、取りに来させるなんて……!?と、あぜんとしてしまったサヤさん。 そして夕飯時、制服販売店の店主から電話がかかってきました。折り返しの連絡を入れることをすっかり失念していたサヤさん。恐る恐る電話に出ると、「袖上げをした新しい制服を用意しました」「こちらがお届けに上がります」と、先ほどの言動とは180度変わっていました。 深く反省している様子の店主ですが、「今から行ってもいいですか?」と言い出し、しかも、あと5分で到着するとのこと! 「私、ナメられてるの?」と怒り心頭のサヤさんですが、戦闘力を上げるために急いでフルメイクをし、店主を待ち受けることに。結局、15分後にようやく店主が訪れて……。 あー無理!!無理無理無理!! 謝罪に来たのは、想像とは違い威圧感のない店主。玄関に出てきたポン子ちゃんに謝りながらも頭をなでたり、手を握ったり……。感染症流行の真っただ中ということもあり、サヤさんは嫌悪感が募ります。 そして、「下手したら深く刺さっていたかもしれない」と伝え、「同じクラスに2人も針が混入していたけれど、故意ではないのか」を確認。サヤさんは言いたいことを伝え、店主からの謝罪も受けたため、これ以上責めることはしないと心に決めたのでした。 今回のことを踏まえ、店側も二度とこのようなことが起きないよう、原因の特定と徹底した検品に努めてもらいたものですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター サヤ山 サヤ
2023年11月18日サヤ山サヤさんの双子の娘・ポン子ちゃんとコン子ちゃんは小学校に入学したときのお話です。夢に満ちた入学式の翌日、小学校から「ポン子ちゃんがケガをした」との連絡が入りました。ケガをした原因はなんと、制服に刺さっていたマチ針……!?急いで学校へ駆けつけたサヤさん。幸いにもポン子ちゃんは軽傷でした。制服を確認すると、どうやら縫製の段階で、マチ針を取り忘れたままになっていた様子。さらに、お友だちのレイちゃんの制服にも針が混入していたことが判明したのです。教頭先生が制服の販売店に電話してくれることになり、サヤさんも帰宅してから電話をすると伝言をお願いしました。しかし、サヤさんが集団下校する子どもたちと一緒に帰ろうとしていたときに、販売店の店主から一方的な謝罪電話が。改めて連絡すると伝えても店主は話し続け、「もう1人、針が入っていたお子さんの名前を教えてほしい」と頼んできました。マチ針混入のもうひとりの被害者・レイちゃんの家の連絡先を勝手に教えるわけにもいかず、確認してから電話すると伝えたところ、「ご連絡はできれば午後5時(閉店時間)までにお願いします!」「新しい制服を用意するので、明後日、店まで取りに来てください」と自分本位な発言を連発。 軽傷とは言え、子どもがケガをしてしまった今回の事件。しかも店側のミスによるケガなのに、取りに来させるなんて……!?と、サヤさんはあぜんとしてしまったのでした。 そして夕飯時、制服販売店の店主から電話がかかってきました。折り返しの連絡を入れることをすっかり失念していたサヤさん。恐る恐る電話に出ると、「袖上げをした新しい制服を用意しました」「こちらがお届けに上がります」と、先ほどとは言動が180度変わっていて……!? い、今から届けに来るの!? 深く反省している様子の店主は、「今から行ってもいいですか?」と言ってきました。しかも、あと5分で到着するとのこと……! どこまでも自分勝手ですね。 自分に自信をつけるためにも、サヤさんは急いで化粧をして待つことに。しかし、5分待てども10分待てどもやって来ません。そして15分後、ようやく訪れた店主。 「言ってやりたいことをちゃんと言うんだ!」と決意して、サヤさんは扉を開けたのでした。 SNSのコメント欄には、「化粧で戦闘力が上がるのすごくわかる! だけど、最近自分のすっぴんを見ると、これで出てこられるのが一番怖いんじゃないか?て思う……」 「メイクで戦闘力アップわかりみ深すぎるー!!! ここぞというとき、普段しないフルメイクで臨むぞ! そう、それはすべて思い込みです」 「戦闘力が上がる気がするの、わかります!! 強い女になれた気がして、いろいろ言えそう」 など、“メイク=戦闘力アップ”の表現に共感の声多数!気持ちを奮い立たせるためにメイクをするという方がたくさんいらっしゃいました。 たった数分の簡単なメイクでも、自身に繋がり、気持ちに大きな変化をもたらすことがあるのかもしれませんね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター サヤ山 サヤ
2023年11月17日サヤ山サヤさんの双子の娘・ポン子ちゃんとコン子ちゃんは小学校に入学したときのお話です。夢に満ちた入学式の翌日、小学校から「ポン子ちゃんがケガをした」との連絡が入りました。ケガをした原因はなんと、制服に刺さっていたマチ針……!? 急いで学校へ駆けつけたサヤさん。幸いにもポン子ちゃんは軽傷でした。制服を確認すると、どうやら縫製の段階で、マチ針を取り忘れたままになっていた様子。さらに、お友だちのレイちゃんの制服にも針が混入していたことが判明したのです。教頭先生が制服の販売店に電話してくれることになり、サヤさんも帰宅してから電話をすると伝言をお願いしました。しかし、サヤさんが集団下校する子どもたちと一緒に帰ろうとしていたときに、販売店の店主から一方的な謝罪電話が。改めて連絡すると伝えても店主は話し続け、「もう1人、針が入っていたお子さんの名前を教えてほしい」と頼んできました。>>次の話マチ針混入のもうひとりの被害者・レイちゃんの家の連絡先を勝手に教えるわけにもいかず、確認してから電話すると伝えたところ、「ご連絡はできれば午後5時(閉店時間)までにお願いします!」などと時間指定してきた店主。 「知らんがな!」と怒り心頭のサヤさんをよそに、店主は続けて、「新しい制服を用意するので、明後日、店まで取りに来てください」と言ってきました。 軽傷とは言え、子どもがケガをしてしまった今回の事件。しかも店側のミスによるケガなのに、取りに来させるなんて……!?と、サヤさんは耳を疑ってしまいます。 しかし、そうこうしているうちに子どもたちを見失ってしまい焦ったサヤさんは、とっさに「わかりました! 取りに行きます!」と答え、電話を切りました。 無事に子どもたちと合流し、帰宅したあとのこと……。 先ほどの態度とは一変! 子どもたちと夕飯を食べようとしていたところに、制服販売店の店主から電話がかかってきました。折り返しの連絡を入れることをすっかり失念していたサヤさん。 また勢いのある声が飛んでくるはず、そう身構えて電話に出ると……声ちっちゃ!! 電話での態度が先ほどと一変し、「袖上げをした新しい制服を用意しました」と連絡をくれました。その上、「こちらがお届けに上がります」と、先ほどと言っていることが180度変わり、サヤさんは思わず「ホント、どーした?」と困惑するのでした。 たった数時間で相手の言動が一変すると、逆に不安になってしまいますよね。レイちゃんのお母さんの話によると、この制服販売店の店主は客への対応が適当らしく、一方で奥さんはしっかり者なのだそう。ひょっとすると、店主は一連の騒動について奥さんに注意され、対応の仕方を改めたのかもしれません。初めから誠実に対応してもらいたいものですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター サヤ山 サヤ
2023年11月16日サヤ山サヤさんの双子の娘・ポン子ちゃんとコン子ちゃんは小学校に入学したときのお話です。夢に満ちた入学式の翌日、小学校から「ポン子ちゃんがケガをした」との連絡が入りました。ケガをした原因はなんと、制服に刺さっていたマチ針……!?慌てて小学校の保健室へ向かい、元気そうなポン子ちゃんを見て安心したものの、ケガの原因であるマチ針を実際に見て、驚愕するサヤさん。どうやら縫製の段階で、マチ針を取り忘れたままになっていた様子。さらに、お友だちのレイちゃんの制服にも針が混入していたことが判明。1学年に2人も被害者が出てしまったのです。教頭先生が制服の販売店に電話してくれることになり、サヤさんも帰宅してから電話をする旨を先生から伝えてもらうことにしました。 しかし、サヤさんが集団下校する子どもたちと一緒に帰ろうとしていたときに、販売店の店主から一方的な謝罪電話が。サヤさんが改めて連絡すると言っているにもかかわらず話し続け、「もう1人、針が入っていたお子さんの名前を教えてほしい」と頼んできたのです。 さらに、「新しい制服を用意するので、明後日、店まで取りに来てください」と言ってきました。 軽傷とは言え、子どもがケガをしてしまった今回の事件。店側が謝罪に来るレベルだと感じていたサヤさんは、あぜんとしてしまい……。 客への対応が適当な店主…? 店主の電話に対応している間に、集団下校の列は出発。いつの間にか子どもたちを見失ってしまい大慌てするサヤさん。幸いにもなんとか2人を見つけだし、また、針混入のもうひとりの被害者・レイちゃんのお母さんにも会うことができました。 レイちゃんのお母さんによると、今回制服を購入した販売店の店主はいい加減なところがあるとのこと。「店主よりもしっかりしている奥さんが対応してくれたらよかったのにね」というレイちゃんのお母さんは話すのでした。 販売店は何かのついでに行ける場所ではなく、サヤさんたちの普段の生活圏から離れた距離のところにあるそう。販売店側のミスでケガをしてしまったのに、新しい制服を取りに来させるなんて耳を疑ってしまいますね。 ライバルがいない制服販売店だからといって、お客さんへの対応に問題があれば、近所ですぐに話は広がってしまうのではないでしょうか? 毎年、新小学1年生が気持ち良く、安心して制服を着るためにも、『小学校制服の販売店』という立場に甘えることなくきちんと対応してほしいものです。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター サヤ山 サヤ
2023年11月15日サヤ山サヤさんの双子の娘・ポン子ちゃんとコン子ちゃんは小学校に入学したときのお話です。夢に満ちた入学式の翌日、小学校から「ポン子ちゃんがケガをした」との連絡が入りました。ケガをした原因はなんと、制服に刺さっていたマチ針……!?慌てて小学校の保健室へ向かい、元気そうなポン子ちゃんを見て安心したものの、ケガの原因であるマチ針を実際に見て、驚愕するサヤさん。どうやら縫製の段階で、マチ針を取り忘れたままになっていた様子。さらに、お友だちのレイちゃんの制服にも針が混入していたことが判明。1学年に2人も被害者が出てしまったのです。教頭先生が制服の販売店に電話してくれることになり、サヤさんも帰宅してから電話をする旨を先生から伝えてもらうことにしました。 しかし、サヤさんが集団下校する子どもたちと一緒に帰ろうとしていたときに、販売店の店主から一方的な謝罪電話が。サヤさんが改めて連絡すると言っているにもかかわらず話し続け、「もう1人、針が入っていたお子さんの名前を教えてほしい」と頼んできたのです。 なんとも身勝手な電話に困惑したサヤさんは……。 え!?私が取りに行くの? 「相手の許可なく教えることはできませんので、確認してからお電話します」とサヤさんが伝えたところ、「できれば5時までに」と時間の指定をしてきました。さらに、「新しい制服を用意するので、明後日、店まで取りに来てください」と言ってくるではありませんか! 軽傷とは言え、子どもがケガをしてしまった今回の事件。店側が謝罪に来るレベルだと感じていたサヤさんは、あぜんとしてしまいます。サヤさんは「その場で強く言えなくて、いつもあとで『こう言えばよかったかな』とモヤモヤしちゃう……」と振り返ります。 自分に非がないにもかかわらず、強く言いだせないことってありますよね。相手の立場に立って考えたり、相手にも事情があるのかもしれないと想像を巡らせたりするうちに、自分の言いたいことを飲み込んでしまうことも。 しかし、人の気持ちや状況を察することが苦手な相手の場合、こちらがため込んでいる気持ちはなかなか伝わりません。勇気がいることですが、違和感を抱いたときには冷静に自分の気持ちを伝えることも大切です。 >>次の話著者:マンガ家・イラストレーター サヤ山 サヤ
2023年11月14日サヤ山サヤさんの双子の娘・ポン子ちゃんとコン子ちゃんは小学校に入学したときのお話です。夢に満ちた入学式の翌日、小学校から「ポン子ちゃんがケガをした」との連絡が入りました。ケガをした原因はなんと、制服に刺さっていたマチ針……!?慌てて小学校の保健室へ向かい、元気そうなポン子ちゃんを見て安心したものの、ケガの原因であるマチ針を実際に見て、驚愕するサヤさん。どうやら縫製の段階で、マチ針を取り忘れたままになっていたようです。制服のジャケットの肩部分に入っていた針が指先に刺さり、少し出血したため保健室で手当てを受けたポン子ちゃん。 実はサヤさんは学校に向かう途中、お友だちのレイちゃんの制服にも針が混入していたことを耳にしました。幸いレイちゃんはケガをしなかったそうですが、こんなにも身近にもうひとり被害者がいたことが判明。 そのことを教頭先生に伝えると、すぐに制服の販売店に電話してくれることになったのですが……。 お願いだからしゃべらせて…!! サヤさんは帰宅してから電話をかけると先生に伝えたにもかかわらず、制服店から一方的な謝罪電話がかかってきました。それも、下校する子どもたちと合流しようとしてた、バッドタイミングで……。 子どもたちを見失わないように、サヤさんはすぐに電話を切りたかったのですが、一方的に話し続ける店主に困惑。サヤさんが改めて連絡すると話しているにもかかわらず、「もう1人、針が入っていたお子さんの名前を教えてほしい」と言ってきたのです。 かけてくるタイミングも悪く、おまけに自分の用件だけ済ませようという、なんとも身勝手な電話。「店主の嵐のような勢いに圧倒され、口を挟む間もなく、電話を切るタイミングも与えられず……。ただただ相手のペースに巻き込まれてしまいました」とサヤさんは振り返ります。 制服に針が混入していたことですでに動揺している中、このような一方的な電話がかかってきたら、どう対応すべきか困ってしまいますよね。お友だちの名前を勝手に教えていいものかどうかも気になるところ。皆さんがもしサヤさんの立場だったら、店主にどのような対応をしますか? >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター サヤ山 サヤ
2023年11月13日サヤ山サヤさんの双子の娘、ポン子ちゃんとコン子ちゃんの小学校入学時のお話です。夢いっぱいの入学式翌日、ポン子ちゃんがケガをしたと小学校から電話がありました。ケガをした原因はなんと、制服に刺さっていたマチ針……!?小学校からポン子ちゃんがケガをしたとの連絡を受け、サヤさんは慌てて保健室に向かいました。 元気そうなポン子ちゃんを見て安心したものの、ケガの原因であるマチ針を実際に見て、驚愕するサヤさん。どうやら縫製の段階で、マチ針を取り忘れたままになっていたようです。教頭先生の説明によると、ポン子ちゃんが椅子の背もたれに掛けていたジャケットを羽織ろうと、肩の部分をつかんだところ……。 他にも被害者が…!? 針がポン子ちゃんの指先に刺さり、少し出血したため保健室で手当てを受けたそうです。 実はサヤさんは学校に向かう途中、お友だちのレイちゃんの制服にも針が混入していたことを耳にしました。幸いレイちゃんはケガをしなかったそうですが、こんなにも身近にもうひとり被害者がいたことが判明したのでした。 SNSのコメント欄には、「子どもに制服を着せるときがきたら、隅々までチェックするようにします!」 「人がしていることだからミスがあるのは仕方ないのかもしれないけど、1学年に2人は多いよ」 「子どもが着るものだからしっかり検品してほしい。これを読んで、うちの子の制服を確認しました」 など、子どもが身につける衣類をよく確認しようと再認識した方の声が寄せられました。 サヤさんの実体験から、たとえ学校の制服であっても、絶対に安心というわけではないことがわかりますね。新しい衣類を購入する際は、「汚れがないか」「縫製はきれいか」といった確認だけでなく、「針などの異物が混入していないか」をチェックするようにしましょう。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター サヤ山 サヤ
2023年11月12日サヤ山サヤさんの双子の娘、ポン子ちゃんとコン子ちゃんの小学校入学時のお話です。夢いっぱいの入学式翌日、ポン子ちゃんがケガをしたと小学校から電話がありました。ケガをした原因はなんと、制服に刺さっていたマチ針……!?ドキドキワクワクの小学1年生! 子どもたちの成長を喜ばしく思う反面、「2人とも学校に着いたかな」「泣いてないかな」とそわそわした気持ちで家で過ごしていたサヤさん。 お友だちのレイちゃんのママと一緒に、子どもたちを途中まで迎えに行く約束をしていたところ……。 入学早々、学校から電話が…!? 小学校からポン子ちゃんがケガをしたとの連絡を受け、サヤさんは慌てて保健室に向かいました。 元気そうなポン子ちゃんを見て安心したものの、教頭先生によればケガの原因はなんと、制服に刺さっていたマチ針!!どうやら縫製の段階で忘れられたままだったようです。 サヤさんは「入学式のときも、初日の登校のときも、このジャケットの上にランドセルを背負っていたのですが、まったく気が付きませんでした。もしも、重いランドセルを背負った勢いで肩に刺さっていたら……と思うと、怖いですよね」と振り返ります。 毎日着る制服に針が混入していたなんて、考えただけで恐ろしいですね。子どもたちの安全のためにも、新しい服を着る際には、必ず事前に点検することが大切かもしれません。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター サヤ山 サヤ
2023年11月11日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。小さなころから常同行動や強いこだわりなどがあり、集団の中で順番や列を覚えるのが苦手だったまっちくん。発達検査を受けたものの、診断名はつかず、「年齢とともに緩和してくることもあるので、様子を見ましょう」とのこと。悩みを解決する糸口が見つかればいいなと期待していたねこじまさんは、悶々としてしまいます。結局あまり登校できないまま1学期が終了。あっという間に夏休みが終わり、2学期が始まりました。2学期が始まると、まっちくんの登校しぶりはますますひどくなってしまいます。そんな中、予約していた大学病院の心理発達科を再び受診し、医師に悩みを相談したところ、「お母さんじゃなくて、本人の困りごとは?」「慣れたらまた変わってくるでしょう」と言われてしまいました。 診断名もつかず、言われることはいつも同じ……。受診する意味がわからなくなってしまい、つらい気持ちになったねこじまさんは、もうこの病院へ訪れることをやめる決断するのでした。 そして、10月ごろのある朝……。 どうしてこんな日に限って…! その日は、下の子のための保健センターの1歳児教室の日でした。保健士さんに個別相談ができる日だったので、どうしても参加したかったそう。 前日からまっちくんには説明していたものの、当日、結局登校しぶりになってしまい、まったく予定通りに事が運ばず、ねこじまさんは焦ってしまうのでした。 子育ては予測不可能な事態の連続。時間がないときに限って予想外なことが重なり、うまくいかないことってありますよね。いつもなら待てることでも、日頃の「勘弁してよ……」という思いが積み重なり、思わず涙が出そうになってしまうことも。ねこじまさんの言動に共感できる方も多いのではないでしょうか。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年11月10日