「“いい服”は作りたくない」と言い放ち、服作りをする男。
命で作られているんだよね。説明書なくても、触れば誰でも使い方がわかるくらいシンプルに設計されている。そんなユーザーフレンドリー性を重視し、低姿勢でモノづくりをしているのが最近のテック業界だと思う」
2000年初頭にiPodやiPhoneで頭角を現し、「ユーザーフレンドリー性(消費者目線)」を武器に既存のテック業界に新風を吹き込んだアップル。
そんなテック業界の黒船「アップル」のように、“生産者目線”の既存のアパレル業界を変えるべく、『すべてがあなた(消費者)のために』と社名に思いを込め「ALL YOURS」は昨年立ち上がった。
「ライフ・スペック」とはなんぞや
(Photo by Reo Takahashi)
冒頭でも登場したライフ・スペックというALL YOURSのコンセプト。
一体ライフ・スペックな服とはなんなのか?
そんな質問に、伝道師である木村氏はこう答えた。
「まあ簡単に言うと、『何も気にしないで着られる服』。人が生活する上でストレスになるようなものをすべて取り除いた服だったり、快適になるような設計がされている、生活にちょうどいい機能を持った服だね」