14歳のエジソン。独学でアフリカに「電力」をもたらした少年
した。
「誰か」ができたのだから、「誰だって」できる
(Photo by Mike Lee)
がしかし、ウィリアムは「耐え」なかった。彼は立ち止まるのではなく、少しでも前に進もうと動いたのだ。学校に行けなくなった今、彼がとった手段は図書館に通うことである。
無料で本を読むことができる図書館に毎日通い、とにかく本を読んだそうだ。そして彼は、そこで1冊の本に出合うことになる。その本のタイトルは『Using Energy』。風力発電に関して書かれた本である。
彼はその本のページをめくった瞬間に絶句した。書かれている言語は英語。英語の勉強をしていない彼はもちろん内容は分からない。が、なんだかこの大きな物体が人々を救えるような気がしたのだ。
そして、彼は決心した。「この機械(風力発電)を作って村を救おう」と。念のため言っておくが、彼は英語が読めないのはもちろんのこと、科学的知識や数学の知識も持ち合わせていない。しかし、彼は当時を振り返ってこう語る。
「本に写真が載っているということは、誰かがこの機械を作ったということ。