それを分かりやすく表したのが、「入れ墨だらけの赤ちゃん」なのである。
テレビから流れる「子ども向けの毒」
(Photo by Wayan Vota)
子どもたちが1年間に目にする広告はおよそ40,000点と言われている。
テレビCMは、時に過剰なほど「商品の素晴らしさ」をアピールする。
ほっぺたが落ちるほど美味しそうにハンバーガーを食べる映像や、人気のキャラクターが玩具を使っている姿など、消費者層が一目見て「欲しい!」と思わせるためならば、少々オーバーな表現を使うことなど、珍しくないだろう。
まだ情報を選別する能力が乏しい子どもたちは、テレビから流れてくるコマーシャルを鵜呑みにしてしまう。
大好きなアニメのキャラクターがファーストフードを「いっぱい食べてね!」とPRすれば、何の疑問も持たずに彼らは大量のファーストフードを食べるだろう。
知らぬ間に小さな子どもの思考や行動をコントロールしてしまう、言わば広告は「毒」のようなものだ。
親の教育力を上回るテレビCMの影響
(Photo by Orphen)