くらし情報『赤ちゃんを蝕む「広告」という「汚染物質」』

赤ちゃんを蝕む「広告」という「汚染物質」

アメリカ心理学会とアメリカ小児学会では、テレビCMが子どもに与える影響を明らかにするための興味深い実験が行われた。 
実験内容は、3〜5歳の75人の子どもを集め、間にコマーシャルを挟んだアニメを見せるというものだ。半数の子どもはフライドポテトのCM、半数の子どもはりんごのCMを見せられた。 
番組終了後、子どもたちに「どちらが食べたいか?」と、フライドポテトとりんごの2種類の食券を提示し、好きなほうを1枚選ばせたところ、ポテトのCMを見た子どもの7割がポテトの食券を、りんごのCMを見た子どもの6割がりんごの食券を選択するという結果になった。子どもたちが明らかにCMの影響を受けて食べ物を選んでいることが分かる。 
また、同実験で食券を選ぶ際に、半数の子どもには親が「健康的な食べ物を選びなさい」と事前に伝える試みを行ったが、それでもフライドポテトを選ぶ子どもは大勢いた。親に助言をされたとしても、テレビCMの影響はそれをも上回るということだ。

その食べ物、本当に好きなもの?

(Photo by Jeremy Brooks)

(Photo by Jeremy Brooks)

私たちは幼い頃から無数の広告に晒されて生きてきた。

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