海外の多くの国では、市民が当たり前のように銃を所持していることも少なくない。
一家に一丁、いや、父・母・子と1人一丁所持している家もあるようだ。
そんななかで、今から1年ほど前、アメリカ・ニューヨークに新しい銃ショップがオープンした。
扱っている商品はいわくつきの拳銃ばかり。
「これは子どもを殺した銃」
「これはある女性の大切なコレクションの1つだった。息子がこいつを使って彼女を撃ち抜くまでは」
訪れた客に対し、店主はひとつひとつの銃の歴史を説明する。
そして、気まずい雰囲気で話を聞いていた客は、何も買わずに店から出ていくのだ。
この「世界一ヘタクソなセールストーク」で売り上げ0を目指しているのは、アメリカのNPO団体States United to Prevent Gun Violenceである。
彼らは銃による事件事故防止活動を推奨し、今回の銃ショップオープンは、銃の恐ろしさを市民に伝えるキャンペーンGuns With History(銃の歴史を知れ!)」の一環として期間限定で行われた。