違法でアート業界の不正を正すゴリラに扮した「ゲリラ・ガールズ」。
「私たちはプロのクレーマーなのよ。30年前に始めた頃は、こんな長い間やるなんて思ってもみなかったわ。当時私たちはただただ怒っていたの。今では施設の方が私たちに『批判してください』って言ってくるの。楽しいわ」
ーゲリラ・ガールズ
しかし、そもそもなぜアート業界にそんなにも不平等さが生まれてしまうのか。
ゲリラ・ガールズは、テレビや映画は、観客である一般市民の反応によって人気度や知名度が決まるのに対し、アート業界は一部の裕福な階級のみが関わっているのが問題だと指摘する。
だから、「力のある人」の意見しかギャラリーなどに反映されないのだ。よって、女性、LGBTQ、有色人種のアーティストは中々取り上げられないわけだ。
(Photo by Guerrilla Girls)
進歩的なイメージのある、現代アートの世界で、こんなにも不平等さが存在していたとは、意外だったのではないだろうか。
「力のあるもの」が作る歴史だけが未来に受け継がれるという事実は、全ての歴史に言えることだが、このままではいけない。
私たち全員が考えるべき問題だ。