真夏のビーチでイスラム女性が“あえて”ビキニを着ない理由
(Photo by flickr)
イスラム教では、女性が肌を露出することを禁止している。
そのため、ムスリマと呼ばれるイスラム教徒の女性たちは、頭からから足まで全身を覆える服を身にまとう必要がある。
しかし、宗教の決まりがあってもファッションを楽しめるようにと、近年ムスリマ向けのおしゃれなアイテムが世に出始めている。
その中で今、季節的にも社会的にも注目を集めているのが、「ブルキニ」だ。
一体「ブルキニ」ってなに?
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ブルキニとは、ムスリマが着る全身を覆うタイプの服「ブルカ」と「ビキニ」を合わせた造語で、ムスリマ用の水着のこと。
フードつきの長袖・長ズボンのツーピースタイプの水着で全身を隠すことができ、ゆったりとしていてボディーラインが目立たないのが特徴だ。
ブルキニを着ればムスリマでも“掟”を気にせずに海水浴を楽しめる。
真夏のフランスで起きた「ブルキニ騒動」
しかしこの夏、フランスでブルキニがある騒動を巻き起こした。
今年7月以降、フランスのカンヌやニース、コルシカ島などの20以上の自治体が、ムスリマがブルキニを着てビーチを訪れることを禁じたのだ。