生きていく上で重要な“裸の贅沢”をストリートの人々へ伝えた男。
内部のつくりは、2つのシャワールームにシンクが2つ。
歯を磨き、ヒゲを剃ることもできる。
入室前後で劇的に変化する人もいるのだとか。
(Photo by CITYLAB)
「ホームレスの人たちにとって必要な支援と聞けば、ご飯の炊き出しや衣類の配布、トイレの設置といったものがこれまでは主流だったと思います。意外にも、シャワールームの必要性は見落とされてきた部分でもあります」とジェイクは話す。
アメリカ国内では、ホームレス用のシェルターが設置されているものの、そこに入居できない人たちは、公共スペースの噴水や公園の水場、河の水を使ってなんとか衛生面をキープしている現実がある。
温かいシャワーこそが、暮らしの源泉
(Photo by andrej)
ボランティア・エリートといっても過言ではないジェイクは、これまで長きにわたって炊き出しなど地域の活動に精を出してきた。
そんな彼にとって移動式シャワーのアイデアとの出会いは、必然的なものだったと言える。
ある日、炊き出しの現場で売れ残りの石鹸やシャンプーを配布していたときのこと。