若者の成長を邪魔する「新卒一括採用」というムダな制度
国際的に見れば、日本の新卒一括採用が合法的という理解は難しいだろう。
〔中略〕ネックになっているのは、日本独特の「履歴書に穴があく」という奇妙な強迫観念であろう。
あたかも、いつも「所属」という首輪をつけていないと安心できない飼い犬の群れのような集団心理は、もはや時代おくれ。
履歴書の空白、大いに結構。
そもそも、組織に所属することが人間の存在証明ではない。
新卒一括採用特急に乗れば、「失敗」しない可能性が高まることだろう。
無論、「失敗」ではないはずの「就活」の先にも、過酷な労働などによって人生を破壊され、最も大切な命を奪われる可能性も否定できない。
個人によって、成長の定義も様々だろう。
しかし、もしも、「新卒一括採用」という電車に乗った結果、成長意欲を持続できず、このことが、冒頭の「成長できていない」と感じる理由のひとつになっているとしたら、どうだろう。
ただ、アンケートの回答者が20~30代の働く男女332名という少人数のため、実際に2人に1人が「成長できていない」