ヒントは「おりがみ」。ホームレスじゃなくても外に住みたくなる造形的な段ボールハウス。
日本を例にすれば、そのパターンは大きくわけて2つあり、何らかの理由で失業して家賃が払えなくなり頼れるところがなかったパターンと、障がいや虐待、いじめなどの問題を抱えながら家族などのもとで暮らしていたが何らかの理由で家をなくしてしまったパターンがある。(参照元:TENOHASHI)なかには「ホームレスは文化だ」と考え、自分で選んでホームレスになったアーティストの小川てつオのような人も存在する(参照元:ホームレス文化)が、多くのホームレスは他の選択肢がなかったためにホームレス生活を送らざるをえなくなっている。また、さらに大きい問題は世間からの根強い「偏見」の眼差しだ。「汚い」や「怠けている」などの否定的なイメージが一般的にあるが、想像がつくように路上では体を清潔にする環境が整っていない。そして怠けているというイメージに関しては、日本のホームレスの7割が何らかの仕事をしていることから、私たちが実情を知らないだけなのだ。(参照元:NPO法人Homedoor)
クールなデザインを施されたカーボーリガミが、生活保護や就業支援と異なる「偏見」という難題を払拭し、ホームレスが生きやすい社会を切り開いてくれることに期待したい。