ビールを飲むことは社会貢献だ。ポートランドに存在する「利益0円の飲み屋」
はできないか?と考え、2009年から彼は動き始めたのだ。事業に乗り出したのはいいものの「資金集め」には一番苦労したという。そこでライアンは多くの投資家たちに声をかけ、投資金と引き換えに「バーでビールが無料で飲める権利」を与えることで、資金調達に成功し、4年前越しでお店をオープンすることができたのだ。
利益0。前代未聞のノンプロフィットの飲み屋。
ビールを飲むことで、NPOをサポートできるようなシステム。これはお店の利益を100%地元のNPOに寄付することで実現させた。オレゴンパブリックハウスでは店員がお客さんからフードやドリンクのオーダーを受けた後、支払い金額を「どこのNPOに寄付したいか」を聞くのだ。
寄付先は6団体から選ぶことができ、現在は幼児虐待から子供を守る保育園を運営する「VOA’s Family Relief Nursery」、食料を確保できないポートランドの人々のために畑を管理し、食料を提供する「Outgrowing Hunger」、地球の環境のために活動する「NW Earth Insitute」などから選ぶことができる。地元のお客さんは自分で寄付先を選択することで、その団体がどういった取り組みをしているのか興味を持つきかっけにもなる。