くらし情報『日本の「学歴社会」を塗り替えるイギリスの新たな「学歴」の作り方。』

日本の「学歴社会」を塗り替えるイギリスの新たな「学歴」の作り方。

「お金を払うから単位が欲しい」学生時代、卒業するための単位が足りず、ふとこんなことを思った経験がある人は少なくないのではないだろうか?しかし実は今、「お金」も「単位」も同時にもらえる制度がイギリスで登場し、若者に大人気なのだとか?

親子で連鎖する格差

近年、日本では「学歴の時代は終わった」「今は学歴なんて関係ない」というのを耳にする機会が増えた。しかし、親の学歴や所得格差によって生じる「親子間連鎖」は未だ問題視されている。厚生労働省が発表した平成28年度の賃金構造基本統計調査の結果によると、最終学歴で比較する月収の差は大卒の初任給の平均が20万3400円に対して高卒の平均は16万1300円と約4万円の差。一番差の大きい50〜54歳の平均月収では大卒が53万5200円なのに対し高卒が34万7000円と約20万円の差がある。(参照:厚生労働省)この結果からわかるのが、学歴格差がそのまま家庭の経済格差へと繋がっていくということ。そして、その経済格差が「塾へ通わせる」「大学に進学させる」など、子供の教育機会にも格差を生み、そのまま子供の学歴や所得の格差へと連鎖しているということだ。日本だけでなく世界各地で起こっているこの“負の連鎖”を断ち切るべく2015年にイギリス政府が大学や企業と協力し、画期的で新しい学歴の作り方を導入した。

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