くらし情報『便利至上主義の日本人が思い出すべき「不便」の贅沢さ。』

便利至上主義の日本人が思い出すべき「不便」の贅沢さ。

近年、人工知能(AI)の進歩が目まぐるしい。第三次AIブームと叫ばれ、ニュースではほぼ毎日人工知能関連の話題が流れる。人工知能が将棋で勝った、囲碁で勝った。AI搭載の自動運転の実験が本格化する。人工知能が人間の仕事を奪う、等々。その活躍ぶりは、もはやSFのフィクション映画ではない。とはいえ、筆者含め人工知能とは何かと問われても曖昧な答えしか出ないので、まずは定義を確認しておこう。学習・推論・判断といった人間の知能のもつ機能を備えたコンピューターシステム。
(Weblioより)平たく言えば、人間ような知性や計算能力を持つ機械やロボットが私たちの生活をより便利に、合理的にしているのだ。そんな中、オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授が2013年に出したある論文が世界中で注目を集めた。「雇用の未来 コンピューター化によって仕事は失われるのか」だ。この論文は今後10から20年後に消えるだろう職業を挙げたもので、現在の仕事の約半数がコンピューターに奪われると主張している。この記事ではこの論文を受け、「便利さ」について考えると同時に「人工知能ができることをなんで人間がやっちゃだめなの?」という疑問を投げかけたい。

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