「快感」を与えてくれる女性器を「切る」という“リスクの高い流行”に警鐘を鳴らすアーティスト
「女性器の多様性」を見せたかったんです。楽しくポジティブに全ての年齢の人がアクセスできるような教育プラットフォームが必要だと思った。だからポップで軽いイラストで伝えることで子どもにも見せれるようにしました。実際に、高校の授業や性教育のコースで活用されています。「自然な身体」を、「多様的な女性器」を見せることで、人々に人体や多様性について学んで欲しい。そうすることで、女性器を性的ものとしてだけではなく、自然なものとして見れるようにもなったらいいなと思っています。
女性器の絵を見るのを気まずく感じる人がいることをヒルデは理解している。「それはプライベートな問題だ」と指摘する人もいるだろう。
しかし彼女は教育とは「プライベート」や「パブリック」の問題ではないと断言する。長い歴史の間で、性器はプライベートなものとして、教育の場でも隠されてきた。その結果、人々は正しい自然な女性器のイメージが持てなくなっているのだ。だからこそ、ポルノやメディアに影響されやすくなる。
もし自分の身体が普通だと、何もおかしくないと理解できれば精神的苦痛は減り、幸せと自信に繋がるだろう。それが多くの人のメンタルヘルスに良い影響を与えることは確かである。