誰かがでっち上げた“強い国ニッポン”に隠された現実を考えるため、若者が集うカルチャーイベントが開催
3年後の2020年に開催される、2回目の「東京オリンピック」。それに向かって競技場を新たに建設したり、海外からの観光客のために多言語で東京を案内する“おもてなしボランティア”を育成したりと準備が進められている。そのなかでよく耳にするのが、“おもてなしの国ニッポン”というキャッチフレーズ。だが、日本人だからといって誰もが“おもてなしの心”を持っているわけではないだろう。また、東日本大震災からの復興もまだ十分ではなく、オリンピックの競技場建設のために大量の森林が伐採されていたり、当初の予算を大幅に越える資金が必要となっていたりするなど問題が山積みなため、誰もが賛成しているわけではない。つまり“おもてなしの国ニッポン”という言葉の裏に、オリンピックに国民を協力させる意図があっても不思議でないのだ。