1993年生まれが、世代をつなぐ。24歳の写真家、小林真梨子が「普通を疑う同い年」をかき集めた意図
「年下も、同い年も、年上も関係ない」。そう言わんばかりに、被写体の世代にとらわれずにシャッターを切り続け、自然光のぬくもり溢れる写真で「平成」を切り取ってきた1993年生まれの写真家、小林 真梨子(こばやし まりこ)。そんな世代を超えて愛される彼女がいま、自分が生まれた「1993年」という世代で切り取り、同い年の表現者を総勢30人以上を集めて、表参道ヒルズに佇むギャラリー「OMOTESANDO ROCKET」で企画展『1993』を開催した。「大人ですが、それでもどこか子どもみたいにもがきながら今を生きている微妙な時期」と今年25歳になる自身の年齢を表現する彼女が、今回の企画展に込めた意図や、世代の壁を超えて人々に届けたい想いをBe inspired!は聞いた。
普段から同い年のクリエイターとの親交が深い彼女がすかさず思いついた企画が、「93年生まれを集めたグループ展」だったという。そこで以前から写真家としてだけではなく、キュレーターとして活動する小林氏は、急ピッチで1993年生まれの同い年のクリエイターを総勢30名以上集めた。「93年生まれ」&「表現者」。そんな二つの共通項をもとに集められた25歳のクリエイターたち。