1993年生まれが、世代をつなぐ。24歳の写真家、小林真梨子が「普通を疑う同い年」をかき集めた意図
1週目(1月5日〜1月10日)は、1993年生まれの、ミュージシャン、写真家、映像作家、モデル、俳優などを起用したミュージックビデオを撮り下ろし、披露。そして、2週目(1月12日〜1月17日)は、空間イメージを変えて、やはり1993年生まれの自身を含む写真家たちが、上記のミュ ージックビデオ撮影中に別角度から撮りおろした写真を展示した。
分断された世代と世代をつなげたいから、世代で切り取る。
「普段は、同い年か下の世代と遊んだり、彼らの写真を撮ることが多い。年上の人には気を遣ってしまう…」と語る小林氏。今回「1993年」というかなり限定された1年で切り取ったことで、逆に「分断された世代と世代をつなげたい」という意図があったと語る。日本では未だに「若いから」「フリーランスだから」ということを理由に、企業からクリエイターへの報酬が減額されて支払われることが多くある。そんなフリーランサーやクリエイターが生き残るのが困難な日本の現状に、小林氏は「今回の企画展のウェブサイトや販売したZINEに載っている名前を、世代関係なくいろんな人たちが見て、コラボレーションや仕事など新しい可能性やつながりが生まれたらいいな」