p.21 「インド人にもカレー嫌いな人はいる」。“ウコンの力”でインドの固定概念を吹き飛ばす24歳の起業家|『GOOD GOODS CATALOG』
を設立した。Diaspora Co.ではインドの南部ヴィジャヤワーダから直輸入したターメリックを販売している。香辛料の取引において不公平な賃金の支払いがあるという事実を知ったサナは、公平な取引によってインドの農家に最大限の利益をもたらすことを目的に起業したのだ。Diaspora Co.の製品は4代続くターメリック農家のものを取り扱っており、クルクミン*1が豊富で品質の高いものである。サナたちのウェブサイトを見てみると、ターメリックの活用法はさまざま。アメリカで流行しているターメリックラテなど飲料から、ターメリックを入れた料理やお菓子、ターメリックを染料として使い染められたインドの伝統衣装のサリーまでが紹介されている。(*1)クルクミンとはターメリックに含まれている黄色の色素で、ポリフェノールの一種。抗酸化作用や肝機能の向上、消化不良の改善や美肌効果などが期待できる
固定観念をなくすという点で、彼女がクィア(性的マイノリティの総称)であるという点も主張している。いまだに性的マイノリティの社会的な立場は弱く、彼らに対して偏見をもつ人は少なくない。そのため、性的マイノリティであることを大々的に主張することで、それに対して理解のない人々から批判や差別的な発言を受けるかもしれない。