「規格外の野菜」が棄てられる日本で、オルタナティヴな販路“青山ファーマーズマーケット”が必要な理由
たとえば今の時期だと、愛媛県で柑橘類のフードロスが問題になります。春になれば、山形でさくらんぼが大量に廃棄される。高価な値段のつく高級品も、実は信じられないほどロスがあるんです。農家さんたちは気づいていないかもしれませんが、食べたくても食べられない人がたくさんいます。これからは、僕たちがその問題に歯止めをかける存在になりたい。全国の生産者と消費者をつなぐハブになれたらと思っています
残念なことに、私たちはご飯が食べれることを当たり前だと思っている。お金を払えば野菜が買えることに何の疑問も持っていない。拝原さんの話を聞いて、ハッとした人も多いのではないだろうか。
「過酷な環境下で育った野菜は、もうそれだけで奇跡」。スーパーで売られている野菜も、誰かが汗水流して一生懸命作ったもの。もちろん野菜だけではなく、身の回りにあるすべてのものがそうだ。ファーマーズマーケットは、私たちに「当たり前」のありがたさを教えてくれる。「ありがとう、いただきます」、そんな気持ちを忘れずに、毎日を過ごせる人間でありたい。
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