「エシカルってイメージは、単純にダサい」。大学生二人が“世界一透明なパンツ”を作って消費者に伝えたいこと
「なんでパンツなの?」
「なんでパンツにしたの?」と二人に聞いてみたなら、彼らは「その質問を待ってました」と言わんばかりに笑うかもしれない。最初はただの思いつきだったものの、二人が実際にパンツのブランドを立ち上げることを選んだのは、パンツがほかのアイテムには代替できない要素を持っているからだ。まず「パンツ」というキーワードが人の関心を引きやすいという点が挙げられる。製造の過程を公開するなど、透明性にこだわって作っていると「“そういう真面目な活動”やってるんだね」と色眼鏡をかけられてしまうことが少なくないが、One Novaならそんなことはない。
りりあん:私たちがもしこの取り組みを、違う商品でやっていたら見られ方が全然違っただろうな。たとえば「スキンケアのそういうエシカルな商品ね、はいはい」「エシカルなTシャツって聞いたことあるな、そういう系ね」って“真面目なことをやっていますフィルター”を挟んでひとくくりにされちゃって、そのあとの話に入っていきにくいというか。でもパンツって「そういう感じね」って流されてしまうところを「透明なパンツってなに?」って離さない。そういうどこかおもしろくて笑いを誘うアイテムだからこそ、「こういうプロセスで作っています」