59杯目:“なんでもシェアすることが普通”のSNS時代に知っておくべき「子どもの写真」をシェアすることの危険性 #kidsforprivacy|「丼」じゃなくて「#」で読み解く、現代社会
現在、1歳半になる娘が生まれたとき、筆者と夫は「SNSに娘の写真をあげる場合は、基本、顔を隠していこう」と決めた。とは言っても、今やほとんどの人が何かしらのSNSアカウントを持っていて、「お家に帰って、写真をアップして、コメント・いいねなどをもらうまでが遠足」の時代。筆者としてはあまり頑なにならず、常識の範囲内であれば、友人たちがSNSで娘の写真を共有しても全然オッケー、という心構えでいるのだけど、いかんせんこの“常識の範囲”っていうヤツが難しいのだった。
Child Rescue Coalitionは子どもが受けうる性的虐待や心的苦痛を未然に防ぎ、そうした被害を受けた子どもたちを救うために活動する慈善団体だ。彼らはこれまでの経験を踏まえ、この春、SNS上で子どもを悪意から守るために「#kidsforprivacy」(子どもたちにプライバシーを)という活動を開始した。では、この#kidsforprivacy、一体どんな活動なんだろう? 例えば、#PottyTraining(トイレトレーニング)などは乳幼児を育児中の保護者たちにとってはお馴染みのワードだろう。全裸でおまるの上に乗る我が子。