オンラインで観られる、「無駄に奪われる海の命」を1分間で表現したアート作品
ですが今回はアートという入り口から、「おもしろそう」「何だろう」と思って作品に触れてもらうことで、見てくれる人にとって環境問題が身近になればと考えました。
実力派のクリエーターが集まり、環境問題うんぬん以前に作品として楽しめる今作だからこそ、その裏にあるテーマに興味を持つ人は増えるかもしれない。
©️Yusuke Oikawa / Greenpeace
©️Yusuke Oikawa / Greenpeace今回の作品のテーマである過剰漁業はもちろん、気候変動やプラスチック汚染など私たちがいま抱えている深刻な環境問題はどれも、誰か一人の力で解決できるものではなくて、みんなが考えて動いたり、みんなの力で、影響力のある企業や政府を動かしたりしなければ解決できないものです。
スーパーや魚屋に並ぶ魚を買おうとするときにその背景にある漁業について思いを巡らせることはなかなかないだろう。しかし、『混獲 -Bycatch-』というアート作品が心に残ったならば、SNSを使って混獲への反対を表明したり、グリーンピース・ジャパンに詳しく話を聞いてみて何ができるのか考えたりと、個人でも行動に移せるはず。 業界が変革するなどトップダウンで変わるのならばそれにこしたことはないが、そうもいかないのであれば個人が地道に行動していくことが重要となる。