“100年続く”を標榜するブランドと、“安心できるものを都心近郊で”を掲げる農業者が開いたワークショップ
周囲の皆様からは、確固たるスタイルがミナ ペルホネンにはあるとおっしゃっていただけることもありますが、まだまだ改善点があると僕たちは感じています。トライアルの隙間はいつもあるんです。だから僕たちは、こんな食材や、こんな服や、こんな素材があるよということを、分野を問わず発信していく。それをお客様にご判断いただき、選んでいただければいいかなと思っています。
“100年続くブランド”を標榜するミナ ペルホネンと、“本当に安心できるものを都心近郊でつくる”ことを目標に掲げる青梅ファーム。どちらのブランドも、ものを作るという共通点があるのだが、それ以上に、「自分たちが作りたいものを作っている」というある種のプライドが見受けられる。
「作り手が楽しんでいなければ、どんなに『サステイナビリティ』という言葉が世の中に普及しても、本当の循環が生まれることはないんじゃないかなあと考えています」という皆川さんの言葉は示唆に富む。分野を問わず、ものを作り提案するあらゆるブランドは、ときに自分たち本位で物作りを考えるという、一種のわがままさを持っていてもいいのかもしれない。
Akira Minagawa(皆川 明)