シネマカフェ的海外ドラマvol.190 30代独女に贈る「ビーイング・エリカ」第1回
とは言え、やり直しの旅は常に成功するわけではなく、エリカは“やり直せなかったこと”や“やり直さなかったこと”からも何かを学んでいきます。
「正直に言って、自分の過去を変えたがるエリカには賛成できない部分もあるわ。だって、過去の後悔やミスがあるからこそ、いまの自分があるんだもの。ただし、私にだって、あんなことを言わなきゃよかったなと思うことはあるし、“何で彼とデートしちゃったのかしら?”って言いたくなるような相手も過去にはいる。それに、プールの滑り台から落ちて前歯が全部かけちゃった学生時代にはぜひ戻ってやり直したいわね(笑)。そういった過去に戻ることも含め、エリカはわざと間違った決断をしたりもするけれど、最終的には何かを学ぶの。だからこそ、視聴者のみなさんにも共感してもらえるんだと思うわ」。
たしかに、エリカは「戻らなきゃいいのに…」と思うような過去に戻ることもしばしば。
けれど、そんな彼女の“間違った決断”こそがハラハラドキドキさせてくれます。エリン自身も脚本を読みながら、「何でそんなことするのよ!エリカ!」と思うことが多々あるのだそう。そのほとんどが恋愛絡みで、決してモテないわけではないのに、恋愛下手がたたってシングル道を突き進んできたエリカの恋模様も見逃せないところとなっています。