くらし情報『今年オスカー候補作最後の1本『ウィンターズ・ボーン』公開決定!』

2011年6月15日 12:03

今年オスカー候補作最後の1本『ウィンターズ・ボーン』公開決定!

『あの日、欲望の大地で』で、シャーリーズ・セロンとキム・ベイシンガーら並み居る大物女優たちの中でたぐいまれなる存在感を発揮した彼女が、本作でも輝きを見せている。罵声や理不尽な暴力にもあきらめずに未来を切り拓こうとする少女を熱演し、次世代スターの誕生を強烈に印象付ける。ちなみに彼女は大作『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』にも抜擢されており、今後、日本でのブレイクも必至!

脇を固めるジョン・ホークス、デイル・ディッキーら名優の存在も本作の大きな見どころ。揃ってインディペンデント・スピリット賞の助演男優賞&助演女優賞に輝いたが、特に、リーの伯父・ティアドロップに扮したジョンの鬼気迫る演技は圧巻!周囲の大人たちの存在が、リーの瑞々しさや成長を際立たせる。

そんなキャスト陣の人間ドラマをリアルに描き出したのは、本作が長編2作目となる女性監督のデブラ・グラニック。地域に密着する形で、アメリカの現代社会から半ば見捨てられた人々の暮らしに焦点を当て、目を背けたくなるような過酷な現実をえぐり出していく。アカデミー賞の作品賞候補10作の中でも、おそらく最も小さな一作。だが、少女の感情の揺らめきは観る者の心に強い衝撃と熱さを残さずにはいられない。

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