2011年7月27日 15:08
ヴェンダースが亡きダンサーに捧げる、世界初3Dアート映画『PINA 3D』日本公開決定!
「映画監督として、印象的なもの、技術的なものなど、たくさんの映画を作ってきました。映画(movie)は動作(movement)を意味していて、動作(movement)についてのことなのです。しかし、movieとmovementについて気づいたのは、初めてピナ・バウシュの作品を観たときでした。でも彼女のようにmovementを創造したり解釈することはできませんでした。実は、彼女と比べると、私たちの“観る”技術は素人同然です。ピナの目は体を通して魂が教えてくれるものを観られるように訓練されていたのです。それまで私はバレエはもちろん、世界中でダンスの公演を観てきましたが、ひっくり返るような、椅子から投げ出され、床にたたきつけられるような体験は、それまで一度もありませんでした」。実際、スクリーン上では、この映画がバウシュに関する映画ではなく「ピナのための」映画ということが字幕で強調されている。
これまで『ステップ・アップ3D』や『StreetDance 3D』などポップミュージックをベースにした3D映画は手がけられてきたが、アート系のダンス作品が3D映画化されるのは本作が世界初。本年のベルリン映画祭でその圧倒的な臨場感と世界観が喝采を浴び、既にヨーロッパ各国で大ヒットを記録している。