俳優ライアン・ゴズリングに迫る!vol.1 『ドライヴ』で魅せる“謎”の男
悪夢に変わっていくような夢なんだ。ニコラスと僕が最初にやったのがその作業だね。その後、キャリー・マリガンやアルバート・ブルックスたちが参加してきて、それぞれのキャラクターの詳細を決めていった。“ドライバー”は登場人物の誰と比べても“特異”だったから“ドライバー”に関しての詳細は、撮影も終盤に差し掛かった頃から決めることが多かったんだ。映画の撮影はほとんどが脚本に合わせて撮っていこうとするものだけど、ニコラスはそういったやり方を嫌っていたし、僕らもそれに賛同していた。だからこの映画に参加して、現場の状況や感覚に応じて臨機応変に作っていったのは、とても良い経験だった」。
一人で孤独に生きてきたドライバーの中に芽生えた、愛の結末とは――。この珠玉のラブストーリーの中で、彼が魅せる感情と衝動の爆発、そして一筋の涙にぜひ注目してほしい。
ライアンに本作の魅力について語ってもらった。
「この映画には夢のような要素があり、こういったジャンルとしては珍しい。ある種、非現実的な要素も多くあって、とてもユニークだと思う。僕は個人的に日本で大ヒットする気がしているんだ(笑)。ジョークではないよ。この映画の本質が、どこか日本人の人となりに通ずる点があると思うんだ。