現代の働く女性が共感するワケ 『アーティスト』に通ずる“肉食系”女子の愛
3DCGや様々な特殊効果が進化していく映画業界とは逆行するように、色と台詞を排し、登場人物の表情や動きからストーリーを読み取るという古くも新しいスタイルを本作では提示しているが、全体の7割の人が「新鮮で面白かった」と回答。「古い映画は退屈なイメージを持つことが多かったのですが、最初から最後まで目が離せず何度もホロリときてしまいました」(10代・女性)、「音楽と仕草だけでこんなに深く感動できるなんて!表情と仕草の美しさについて参考にしたいと思ってしまいました」(30代・女性)、「言葉がなくとも表現力があり、よく伝わってきました」(60代・女性)と世代を問わず、新鮮な感覚で受け入れられたようだ。
映画愛に満ちた白黒&サイレントというスタイルに加えて、読者たちの心をとらえていたのは、本作で描かれる“愛”にほかならない。過去の栄光にすがる“アーティスト”のジョージと、彼に取って代わってスターの座に上り詰めながらもジョージを陰で献身的に支えるぺピーの恋愛に対して、「すごく共感できる」、「共感できる」という声が全体の約85%を占めた。2人の愛を一言で表すなら?という質問には「一途な愛」と答える人が多く、「無償の愛」