【ブログで話題の映画<11月9日号>】日常のスパイスになる“ショッキング”な作品
本作の衝撃と言えば、まさに彼ら2人の患者であり、決別の引き金を引くこととなる女性・ザビーナを演じるキーラ・ナイトレイの熱演。シャネルの香水「ココ・マドモワゼル」の顔も務めたあのキーラが、ヒステリー症状の患者の苦しみを表現するために、美しい顔を歪めたり、奇声を発するその姿は間違いなくショッキングな映像となっていることだろう。
続く4位にランクインしたのは、『ダーク・シャドウ』を始め、独特の世界観で映画ファンを魅了し続けるティム・バートン監督が製作を務めた『リンカーン/秘密の書』。「人民の人民による人民のための政治」という演説でも有名な第16代アメリカ合衆国大統領、エイブラハム・リンカーンが実はヴァンパイア・ハンターだったという内容の本作。斧を手に、ヴァンパイアと戦うリンカーン大統領の姿も十分“ショッキング”だが、バートン監督と『ウォンテッド』のティムール・ベクマンベトフ監督による究極の映像体験で明らかにされる歴史の真実への衝撃度はそれを上回っているよう。ダニエル・デイ=ルイス主演で贈る『リンカーン』とは全く違う切り口なだけに、同じ“リンカーン映画”として注目している人も見受けられた。今週はジャンルは違えど映像的に、そして内容的にショッキングな作品がランクイン。