くらし情報『クリスチャン・ベイル インタビュー 『ダークナイト』シリーズ7年間に万感の思い』

クリスチャン・ベイル インタビュー 『ダークナイト』シリーズ7年間に万感の思い

クリスチャンは「ブルースとバットマンは結局、同一人物だよ」と語るが、その真意は?

「ブルースは多重人格者なんだ(笑)。ただ、バットマンはブルースに内在するいくつもの人格の延長線上にあるもの。両親の殺害現場を目撃するという不幸な過去をひきずる内気な寂しい子供のようなブルースもいれば、パフォーマンスばかりで実際にはなんの役にも立たないと思われているプレイボーイのブルースもいる。そして、バットマンは誠実なんだ。世の中の不正に対する憤りや、人の役に立ちたいという気持ちや、ゴッサム・シティを破壊しようとする輩を阻止したいという気持ちを昇華させた誠実さこそがバットマンなんだよ。だからバットマンとブルースを別々のものとして考えたことはないんだ。でないと、なんでこんな“変なスーツ”を着込んで走り回らないといけないんだろう?ということになるだろ(笑)。スーツを着込んでも、尚その獰猛性に説得力を持たせるには、そもそも怪物のような人物に仕立てあげなければならなかったんだ」。


そして、そんな人間味にあふれたどん底の状態の“ダークヒーロー”バットマンが本作で対峙するのは、外見からして恐ろしい悪役・ベインだ。このシリーズ最大にして最凶の敵を演じたトム・ハーディとのバトルシーンには、意外な落とし穴があったとも…。

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