クリスチャン・ベイル インタビュー 『ダークナイト』シリーズ7年間に万感の思い
「基本的なところからして難しいシーンがいくつかあったね。僕の声がトムに聞こえなかったり、逆に彼の声が聞こえなかったりするときもあったよ(笑)。だからお互いに襲いかかる前に喋る台詞の内容が分かるよう、手話みたいなジェスチャーを決めたりしたんだ」。
そうやって普通の人間としての葛藤に苦しんだり、「変なスーツ」に悪戦苦闘したりとクリスチャンにとってたくさんの思い出が詰まった本作。最後に、この大人気となったシリーズ3部作を経て、俳優として大きな変化があったと明かしてくれた。
「大いに意義深い体験になったね!一つのシリーズで同じキャラクターを3回にわたって演じるというのは初めてだったし。僕の人生や家族の人生を大いに変える体験となったよ。それと、こういう大作でも、ちゃんと中身をもたせて、キャラクターをしっかり作り込むことができるということも分かった。
それに、いままで夢にも見なかった仕事の声がかかるきっかけにもなったんだ。キャリアの観点から言っても、いままでは監督から声がかかっても出資者は興味を持ってくれないという状態が続いていたけれど、いまだと映画を製作する資金がちゃんと集まるんだ。全てバットマンのおかげさ(笑)」。