思わず「食べたい!」「作ってみたい!」 目にも美味しい『シェフ!』の“幸せ”料理
の実力派若手シェフ、ブノワ・ボルディエ。劇中の料理の数々は、見た目だけでなく味も絶品だったそう。
ジャン・レノはこんな言葉を残している──「食事を共にする人や、料理を振る舞う相手とは、特別な関係で繋がっている」と。たしかに、映画の中で特に「おいしそう!」、「食べてみたい!」と思わずにはいられない料理は、夫婦や親子、愛する人をもてなすための料理だった。ジャッキーがケンカ中の妻・ベアトリスのために即興で作る「カラメル・ソースのミルフィーユ」は、フランボワーズとカシスの実とピスタチオが添えられているほか、ホワイトシュガーでハートの形がかたどられた芸術的な美しさがあった。また、新作メニューの開発で忙しい中、アレクサンドルが娘のために作る手作りのパン。朝食のテーブルに食べきれないほどの色とりどりのパンが並ぶシーンは、いまにも焼きたてのパンの香りが漂ってきそう。
そして観終わったあとには、たまには憧れのレストランに食事に行ってみようかな、今日はいつもより料理に手間暇かけてみようかな…と、毎日の食事にちょっとした変化を与えてみたくなる。
そんな、小さいけれど大きな“幸せ”感を味わえる映画が『シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』なのだ。