高良健吾&吉高由里子インタビュー 5年ぶりの共演は「嬉しいような、寂しいような」
ああ、こんな柔らかい時間が終わっちゃうのかと思うと、何か流れ出たような気がします。自分の中から」。
すごく特別な、一生に一度とも言えるほど稀有な繋がりなのに、16年後にその関係は思い出になっている。
「世之介の生きてきた中に、大学生活で会った祥子ちゃんがいて。それだけっていう気もするんです」と高良さん。「いろんなタイミングが “合ってる”ことも奇跡なんだけど。だから、すごい特別なんだとも思います、出会うということ自体が」(高良さん)
「春先に吹くぬるい風って、あるじゃないですか。ああいうイメージ」と吉高さん。
「人が座った後の椅子の生温かさみたいな、世之介って、そういう感覚で思い返す人だなって。変なのかもしれないけど、私は変って思ってないから(笑)」(吉高さん)。
心の中に居続けて、ふとした瞬間にふわりと思い出して笑顔になる。そんな無垢で優しい時間を演じるにふさわしい、あるがままに物事を受け容れて己の感覚をさらに豊かにしている、自由な2人だ。
(photo:Yoshio Kumagai / text:Yuki Tominaga)
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(C) 2013「横道世之介」製作委員会
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