くらし情報『『かぐや姫の物語』の意外な真実…故・地井武男の“声”代役は三宅裕司だった』

『かぐや姫の物語』の意外な真実…故・地井武男の“声”代役は三宅裕司だった

温かみのあるあの声の再現方法を模索していたそうだ。そんな時、優しさを含んだ独特のかすれと高い声をもつ、三宅さんの名前が高畑監督から挙がったそうだ。

突然の依頼…三宅さんは「地井さんが真剣に強い思いで取り組まれ、さらに映画として遺作となった作品に自分の声を重ねるなんて…」と戸惑いがあったと語る。

しかし、作品の完成を見届けられなかった地井さんの無念さ思うと共に当時、自身も大病での入院から復帰できたことや生前に優しく声をかけてくれた地井さんへの感謝の気持ちが重なり、計6シーンでの代役を引き受けたそうだ。その熱演は、高畑監督からも「誰が聞いても違和感がない。地井さんそのものだ」と太鼓判を押されている。

三宅さんは、“一部代役”ということに観客が戸惑い地井さんの熱演に集中できなくなることを恐れ、自分の名前を一切公表しないことを望んだという。しかし、ジブリから「エンドロールは観終わった人がみるもの。
映画の記録として三宅さんの名は残したい」という希望により、エンドロールにだけ「三宅裕司(特別出演)」と名前を載せることになったそうだ。三宅さんからは、こんなコメントが届いている。
「地井さんにはずいぶんお世話になっていましたので、これで恩返しができたかなという気持ちが強いです。

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