江口宏志×幅允孝が紡ぐ“本”から見える世界 「ページバイページ with ブックショート」開催
最後は、エッセイスト・翻訳家として知られる片岡義男と鴻巣由起子の2人による共著「翻訳問答 日本語と英語行ったり来たり」(左右社)。エドガー・アラン・ポーやカポーティなどの作品の同じパートを、著者の2人がそれぞれ日本語訳して、読み比べ“問答”するというユニークな試みの一冊。「翻訳は究極の二次創作かも」と幅さんが言うように、翻訳家それぞれの考え方や個性で新たな世界が生み出される。日本と海外の翻訳文化の違いについても興味深い一冊だ。
4冊の本を通して、ブックショートの公募テーマに対するユニークな切り口を提案してくれた江口さんと幅さん。“本”を題材に新たな物語を紡ぎ続けている2人も、ある意味では“二次創作のプロ”と言えるのかもしれない。質疑応答の後には、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア代表の別所哲也からの挨拶もあり、終始温かい雰囲気でイベントは幕を閉じた。
なお、このイベントの模様は、10月16日(木)に「ページバイページ」のWEBサイトでテキストが、「ブックショート」のWEBサイトで動画がそれぞれ掲載される予定だ。
(text:cinemacafe.net)
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