“少年版『アメリ』”誕生! 主人公は監督そのもの!? 『天才スピヴェット』
という言葉のとおりに、温かな気持ちを世界中に届けた。
本作『天才スピヴェット』をいち早く鑑賞した日本の著名人たちの中にも『アメリ』ファンを公言する声は多く、本作の原作者であるライフ・ラーセン自身も「『アメリ』を観て、まるで誰かが私の頭の中をくまなく引っかき回したかと思った」と語り、影響を受けたことを明かしているほど。
そのためか、ジュネ監督最新作である本作を“少年版『アメリ』”と捉える人が続出しているという。少女のような内気な女性・アメリと、想像力豊かな天才科学者の少年・スピヴェットには、確かにいくつか共通点がある。心に孤独を抱え、自分の居場所を模索し、自分で決めたことには不器用だがとことん進む姿は2人とも同じで、観る者の胸を熱くする。
それに対し、ジュネ監督は「『アメリ』は僕の最もパーソナルな映画だ。そして今回のスピヴェットもまさに僕そのものさ!感情について初めて真正面から取り組んだ作品だ」と語る。
「自分の想像力のおかげで成功し、素晴らしい賞を受賞したのに、注目を浴びていることに気づくと、早く家に帰りたいと願う。
フランスで映画を監督していたときでさえ、自分が正しい場所に居ると思えなかった」