忽那汐里、トルコのスタッフから「いずれ世界に出る女優」と大絶賛
サダム・フセインのイラン上空航空機に対する無差別攻撃宣言によって緊張が高まった。テヘランに残された日本人は215人。この状況を打開すべく、日本大使館はトルコへ日本人救出を依頼。トルコ首相は、それを快く承諾し、まだ500人近くのトルコ人がテヘランに残っていたにも関わらず、日本人に優先的に飛行機の席を譲ったのだった。
今回の式典には、日本人キャストの中で唯一、一人二役に挑戦し、トルコでの撮影にも臨んだ忽那さんと、トルコでの追加撮影を終え、クランクアップを無事迎えたばかりの田中光敏監督が参加。忽那さんはトルコ政府より送られたエルトゥールル号の模型(100分の1スケール)を前に、献花を行った。
「日本とトルコいう国の絆の深さを改めて感じた」という忽那さん。「撮影ではエルトゥールが挫傷して船員の人達を助けるシーンは3、4日くらいの大掛かりな撮影でした。
何リットルか分からないくらいの血糊と雨降らしでグチャになりながら、年始だったので寒かったんですが、最後の方は役者というよりは一人の人間として本当にみんながくっつき合ってトルコのエキストラの方を温めようとしたり、撮影が過酷だった分その人間性がとても現れる撮影でした」