柳楽優弥、引く手あまたのモテ期到来も「役者として生きるのに必死」
“これでいいじゃん”と思ったら終わりだし、そう思ってしまう事が一番怖い。これは10代の時に身を持って知った事です。役者業に対してもっと貪欲でいたい」と説明する。
そんな姿勢になれたのも、諦める事無くここまで俳優を続けて来たからこそ。「共演させていただいた先輩方の姿を見ると“凄いな”と思うし、自分が経験して初めて、あんなに軽そうに見えていた事が、こんなにヘビーだったのかと体験する事もある。それによって身が引き締まるし、だからこそ現状に満足するのは危険な事だと思えた。僕は“まだまだ”。役者として生きるのに必死です」と覚悟に似た心境を明かす。
国民的ドラマの放送枠ともいえる、朝ドラへの出演も大きな力になっている。それは地方ロケで訪れた港町での出来事。「その町の奥の方に住んでいるカッコいいおじいさんに“いつも観ているよ”と言われたんです。その時に凄く嬉しかった。僕らの仕事は、良くも悪くも観てもらわなければ意味がないし、評価もされないわけですから」。誰かが観てくれている、その実感はモチベーションという活力になる。
“初挑戦”も、俳優業に対する貪欲を満たす最高のカンフル剤だ。「初めての時代劇ということで不安もあったけれど、色々な挑戦も出来た。