くらし情報『【特別映像】トイレに行く“神様”の発明が人々を救う…『ハッピーエンドの選び方』』

2015年11月18日 13:00

【特別映像】トイレに行く“神様”の発明が人々を救う…『ハッピーエンドの選び方』

電話を切った後、彼はトイレへ行くが、実はそこには深い意味がある。「あれは、神がお隠れになるという意味でもあるのです。この作品では神は隠れていていない=自分で選択して決めるということです」と、タル・グラニット監督は言う。「ユダヤ教においては、命は神のものですが、この作品で問いかけたかったことは、選択の自由、生きたいように生きる、終わらせたいように終わらせる自由です」。まさに、“命は誰のものなのか?”という本作のテーマのひとつが内包された場面なのだ。

本作の舞台となったエルサレムは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、それぞれの聖地とされている。そのような状況で、いま、この題材を扱うにあたっては苦労もあったはずだが、「国家は宗教に厳格ですが、敬虔な信者は20%に満たないんです。彼らはテレビも見ないし、映画館にも行かないからそんなに問題はなかったです」と、監督からは意外とも思える回答が…。


さらに、監督は「安楽死を考える理由に、貧困、孤独、介護疲れなどが入ってしまうと複雑になり過ぎて、テーマが薄れてしまうので、あえてそれを排除しました」とも明かしている。やがて、ヨヘスケルは自らスイッチを押して苦しまずに最期を迎える装置を発明し、同じホームの仲間たちの助けも借りて親友を見送ることになるが、冒頭に登場するゼルダ、妻のレバーナをはじめ、死と向き合うことになる人々がどのような最期を選ぶのか?夫婦の絆の深さや家族の愛情とともに描かれた物語の行方に注目だ。

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