くらし情報『20世紀最高峰の名画「黄金のアデーレ」に日本文化の影響 山田五郎氏が解説』

2015年11月20日 11:16

20世紀最高峰の名画「黄金のアデーレ」に日本文化の影響 山田五郎氏が解説

(Photo:cinemacafe.net)

(Photo:cinemacafe.net)


グスタフ・クリムトが描いた肖像画をめぐる、驚くべき実話を映画化した『黄金のアデーレ名画の帰還』の特別試写会が11月19日(木)、都内で行われ、美術評論家でタレントとしても活動する山田五郎氏が出席。名画に隠された日本文化の影響を解説した。

物語の主役であり、“オーストリアのモナリザ”と称えられる名画<黄金のアデーレ>(正式名称「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I」)は画家のクリムトが1907年に描いた代表作で、世界的にも指折りの高額絵画。ヘレン・ミレンが主演する映画は、オーストリア政府を相手に、叔母をモデルにした名画の返還を訴えた女性の奮闘を描いている。

山田氏によると、<黄金のアデーレ>にはヨーロッパ美術に多大な影響を与えた“ジャポニズム”が色濃く出ているといい「ウィーンは職人性が強く、クリムト本人も工芸学校の出身。絵画表現ではなく、装飾的な技術に影響を受けている点が、パリのジャポニズムとは大きく違う」と説明。具体的にはアデーレのドレスに「金碧障壁画の影響がある」と話していた。

第2次世界大戦下、ナチスに略奪されるなど波乱の運命をたどった<黄金のアデーレ>。

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