2015年12月22日 17:00
“愛ハリ家”必見!「守ってあげたい」野生のハリネズミに注目『シーズンズ 2万年の地球旅行』
が人気を集め、最近ではペットとして飼う人もいるという、通称“愛ハリ家”が急増中!ハリネズミはネズミの仲間だと思われがちだが、実はモグラの仲間であることがいまや知る人ぞ知る知識といわれ、ひそかに熱いブームを呼んでいるという。
そんな愛らしい存在のハリネズミも、元は野生の生き物。ヨーロッパ、アジア、アフリカに15種が生息しているが、日本で販売が許可されているのは、その中で「ヨツユビハリネズミ」という種類のみ。その名の通り、後ろ足の指が4本しかなく、冬眠の能力がないのに対し、本作に登場するのは「ヨーロッパハリネズミ」という種類。指が5本あり、冬眠するのが特徴だ。本作では、そんな野生のヨーロッパハリネズミが森の中で力強く生きる姿も目にすることができる。
エサとなる昆虫や小動物を求めて垣根や茂みをかき回して歩く姿、視力が弱いため、高い場所からうっかり転げ落ちてしまうといった、ちょっぴりどんくさい姿、フクロウに狙われそうになり、自分の身体に覆われている針状の剛毛を逆立てて必死に身を守ろうとする姿…。その健気で一生懸命な姿には、思わず「守ってあげたい」気持ちに。
一方で、現在、このヨーロッパハリネズミは特定外来生物に指定されており、ほかの種類でも違法に販売され、ペットとして飼われていたものが逃げ出したり、捨てられたりなどして野生化した場合、生態系に影響を与えていることが心配されている。