日米“暴露系”ドキュメンタリー対決!『シチズンフォー スノーデンの暴露』『FAKE』
スパイの汚名を着せられ、裏切り者と罵られ、過去にNSAに楯突いた告発者たちの末路を知りながらも、スノーデンが守りたかった“自由”の意味とは?その命を懸けた告発の全容が明らかになる。本作を手がけたローラ・ポイトラス監督は、ウィキリークスのジュリアン・アサンジを描いた最新作『Risk』(原題)が先日のカンヌ国際映画祭にて上映され、存在感を放っていた。
そして、日本からは2014年の“ゴーストライター騒動”で話題になった佐村河内守のドキュメンタリー『FAKE』が公開中だ。聴覚障害を持ちながら「交響曲第1番 HIROSHIMA」などを発表したことで知られていた佐村河内氏に関して、彼の作品は音楽家・新垣隆氏がゴーストライターとして作曲したものと暴露された一連の出来事は、記憶にも新しい。
新垣氏は、佐村河内氏が楽譜を書けないことや、実は耳が聞こえており、通常の会話でやり取りしていたこと、18年間にわたり彼のゴーストライターを務めてきたことなどを主張。一方の佐村河内氏は、主要楽曲が自身だけの作曲ではないことを認め、後の会見で謝罪後、メディアに対して沈黙を続けてきた。そんな佐村河内氏に迫るのは、オウム真理教の内部に迫る『A』『A2』以来15年ぶりに単独でメガホンを取った森達也監督。