2009年8月14日 22:12
【どちらを観る?】ビョンホンの“ワル”なスマイルが光る、夏のアクション2大作
一方、イ・ビョンホン、ソン・ガンホ、チョン・ウソンという韓流スター集結の『グッド・バッド・ウィアード』では冷酷なギャングのボス、パク・チャンイ(写真上)を好演。前述の2作でもそれぞれインパクトの強い悪役を演じているが、この作品もかなりのワル!おまけにイカレ度が半端ないのだ。パク・チャンイがこだわるのは何が何でも1番であることで、絶対に負けを許さない自尊心の持ち主。というわけで、本作にはラブストーリー作で見せるような色気のある眼差しは存在しないが、執拗で、残忍で、野蛮なかたぶつ男を演じる鋭い視線に釘付け!そんなビョンホンがたまらなく格好いい。また、注目すべきはアクション満載であるにもかかわらずCGの助けを借りていないという点。賞金ハンターの“グッド”、ギャングのボス“バッド”、間抜けなこそ泥“ウィアード”の3人が、1枚の地図に書かれたお宝をめぐって繰り広げる100%リアルなアクションは、圧巻で、バカバカしくて、面白いのだ。全身白ずくめの忍者スタイルで、世界征服を企む暗殺者を演じた『G.I.ジョー』か?それとも拳銃片手に馬にまたがり、大陸狭しと暴れまくる『グッド・バッド・ウィアード』か?より危険な男を感じさせるのはどっちのイ・ビョンホン?
(text:Rie Shintani)