グザヴィエ・ドラン監督「テーマは愛」『マティアス&マキシム』で問いかけるものとは?
また、セリフだけでなく、視線のやり取りやふとした仕草にも注目してほしいというドラン。監督がそう語るように、本編では戸惑いや嫉妬、心配や愛おしさが相手を見つめる視線1つで雄弁に語られている。「たった一度のキスを機に彼らは気付く」と語るドラン。
「人は感情を揺さぶられてから魅力を感じるとね。“魅力”じゃないな、“欲望”の方が正しいね。2人は1回のキスに完全に翻弄されてしまうんだ。そのことが頭から離れなくなり、友情関係にも次第に影響が出てくる」と語り、「つまり、この映画のテーマは決して同性愛ではない。テーマは愛なんだ。
その瞬間が突然やって来た時、どう反応すべきか」と語り、観客に問いかけたいテーマについて明かしている。『マティアス&マキシム』は9月25日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。
(text:cinemacafe.net)
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