『母なる証明』ウォンビン&ポン・ジュノ監督インタビュー “目”に隠された意味とは
それを演じられるのは、ウォンビンさんしかいないと思いました。実は、TVや映画で見る姿ではなくありのままの姿のウォンビンさんに会う機会があったのですが、そのときに受けた印象というのが、田舎で生まれ育った、すごく自然な姿で、農村で育った経緯というのが伝わってきたんです。演技にもきっとそれが役に立つだろうと思い、100%ウォンビンさんだと確信しました。あとはシナリオを読んでいただいてOKが出るのをずっと待っていました」。
こうして、ウォンビンには子供の心を持ったまま成長したような、純粋無垢な青年・トジュンという役が課せられた。ウォンビン自身は、敢えてこのハードルの高い役を選んだ理由を「シナリオを読んでとても大きな魅力を感じたから」と語る。
「まず、トジュンという人物自体に魅力を感じました。彼は母親を動かす導火線のような、この映画にはなくてはならない人物ですよね。
自分でがやったことのない役だったので、ぜひやらせてもらいたいと思いました。なのでためらうことなく出演を決めました。ポン・ジュノ監督やキム・ヘジャさんの存在というのも大きな決め手になりました」。
トジュンという役について「突拍子もないところもあるけど、僕の中では愛おしい、勇気づけてあげたい存在」