くらし情報『『イエローキッド』遠藤要×真利子哲也監督インタビュー 信念を胸に進む新星2人』

『イエローキッド』遠藤要×真利子哲也監督インタビュー 信念を胸に進む新星2人

だから、そうしたアイディアは、現場で直感的に浮かんだものなのかも。僕らは、それを受け入れられるように体制を整えて、準備して撮影に臨んでました」。

遠藤さんにそのときのことをふり返ってもらうと、意外な答えが…。
「発想といいますか、実はいま、思い返してもなんでそうしたのか分からない(苦笑)。間違いなく、あのときは“田村”だったんですね。田村としての自然な動きでそうしたんだと思います」。

まさに憑依!天然の役者といった感じだが、先述したように映画デビューは800人以上のオーディションを勝ち抜いた『クローズZERO』で、本作が初主演作。だが、遠藤さんは言う。
「子役からやってこられた方や、同世代で僕よりキャリアの長い俳優さんはたくさんいますが、背負っているものの重さ、『伝えたい』という気持ちでは負けていない」と。
「僕は両親が離婚し、その後、母親が死んで20歳の手前まで土木作業員をしてたんです。『立ち止まるな。過去をふり返るな』って人生訓はよく聞きますが、僕はそのとき、あえて立ち止まって自分の人生をふり返って、自分の小ささや愚かさを噛みしめた。じゃあ何がやりたいのか?と考えても何も浮かばない…。

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