2021年12月6日 14:00
女性作家の過去との和解…91歳監督のジョージア映画『金の糸』予告編&場面写真
そしてエレネとミランダの激しい衝突はソヴィエト時代に何があったのかを想像させ、“金継ぎ”を元にしたアートに重ねられた「過去に囚われても過去を壊してもいけない 金で継ぎ合わせるの」という言葉からは本作のテーマが浮かび上がる。
繰り返し流れる美しい音楽は、2019年に惜しまれつつ亡くなった国際的なジョージア人作曲家ギヤ・カンチェリによるもの。自身の母もスターリンの大粛清で流刑された経験を持つゴゴベリゼ監督が、自分の経験を投影しながら描いた本作。激動の時代と人々の過去、古都・トビリシへの愛情を感じさせる、映画の王国ジョージアを代表する女性監督にふさわしい新作となっている。
『金の糸』は2022年2月26日(土)より岩波ホールほか全国にて順次公開。
(text:cinemacafe.net)
中須翔真、杏からの差し入れで印象的だったものは“お酒”?「飲んでないです!」