2021年12月24日 10:00
劇団四季「バケモノの子」“渋天街”コンセプトアート公開
また、特殊メイクやパペット、アクション、マジック、映像などあらゆる分野のクリエイターが集結し、壮大な物語を演劇ならではの表現で、圧倒的なエンターテインメント性を持って描いていく。
このほど公開されたコンセプトアートは、バケモノの世界・渋天街の舞台装置について、「少年・蓮(九太)がこの舞台上の街に迷い込んだら…」というコンセプトのもと、本作の装置デザインを務める石原敬(BLANk R&D)がビジュアルイメージを描画。九太目線で捉えられた、バケモノたちが住む異世界を、鮮やかに表現した。
最も意識したことは“バケモノたちが住む、文字のない異世界”だという石原さんは、「私たち人間は文字や記号を頼りに、つまりは『視覚』で情報を得て物事を判断しています。それでは、文字に頼らないバケモノたちは、何で判断しているのだろうか。それは、“五感”ではないかと。特に都会にいると忘れてしまいがちな自然の匂い。食べ物に限らず花、土、布、それぞれの持っている匂いで、街を溢れさせたいと考えました。
また、私たちが生きている世界では、構造物として、一面青色という場所は身近にありません。真っ青で囲まれた空間を渋天街のモチーフにすることで、お客様を異世界に引き込むことができたら、とても嬉しく思います」