2022年8月13日 17:00
『ゲット・アウト』監督&主演コンビが5年ぶりにタッグ『NOPE/ノープ』キャストに迫る
ピール監督は「ダニエル・カルーヤが演じてきた中では僕が一番気に入っている役だ。彼とは通じ合うものがあるから、一緒に仕事するのが楽しみで仕方ない。お互い素直に気持ちをぶつけ合えるし、熱線に向かう誘導装置付きのミサイルみたいな感じで会話してしまう」と、かなり惚れ込んでいる様子。
カルーヤ自身も「OJの寡黙さが僕は大好きだ。それにしても今回の演技体験は独特だった。表情自体がセリフ代わりになったりしたから。つまりシーンによっては、僕が考えていることや表情が、観客に何かを伝えることになる。僕はいわば観客の分身なのに、ときには前もって何らかの情報を把握していたりする。
それを観客が理解しやすいようにするのが僕の務めだった。つまり自分の頭の中の考えを明確にしておきながら、演技する必要があったんだ」と明かしている。彼の表情が作り出すその演技は、ピール監督作品のイメージに溶け込むような存在感を放っている。
カルーヤ演じるOJの妹であり、自由奔放で感情的な性格のエメラルド役には、10代からシンガー兼女優として活躍し、『ハスラーズ』(19)でジェニファー・ロペスやカーディー・Bらとの共演も果たすなど、演技の実力も評価されるキキ・パーマー。